【6232】ACSL - ドローン専業企業の決算説明会 解説
こんにちは、you_kkです。
もう決算発表から1週間も経ってしまってますが、ACSLの決算について解説したいと思います。
2023年12月期の本決算が公開されたので、「通期決算説明会」動画を見ながらこちらの記事で解説・まとめます。
会社概要
社名 :株式会社ACSL (ACSL Ltd.)
代表者 :鷲谷聡之
設立日 :2013年11月
従業員 :86名(60%がエンジニ人員)
事業内容:商業用ドローンの製造販売、自立制御技術を用いた無人化・IoT化に係るソリューションサービスの提供
成長戦略
たしかにそうですね。。
社会インフラの整備にはまだまだ人間の力が無限に必要な状態で、人手不足や高齢化が問題になってくることは目に見えている状態。
これを改革することができるのはドローンという稀有な技術。
その通りだと思います。
続いてドローン技術を取り巻くマクロトレンドについて
こうした要素から、全体的に追い風の様子。
ドローン市場は急速に成長していく見通し。
この会社の強みは、自立制御技術を自社開発している点であり、これにより様々なドローンに対応ができる。
独自開発の自立制御システムを持っているため、顧客に密着してカスタム化し、どのような用途に特化したドローンを作れば良いか、ソリューションの作り込みを行っている。
業績
経済安全保障分野で、米国展開は進んだ。
国内販売が大幅に苦戦。
インド大型案件が来期にずれ込み、売上高が減少。
上記によって、通期売上高は 8.96億円となり、前年比 -45%と悪い決算になった。
しかし注目はここからで、来期の受注残は既に 20.7億円に到達しており、前年(16.3億円)をも上回る売上高が期待できそうである。
SOTEN(小型空撮型ドローン)の国内販売が、2023年期は645台の売り上げ実績に対して、2024年期は54台と大幅に減少。
全国体験会の実施や更なる課題解決を行うことで、来期2025年期は既に前年を上回るペースで受注を受けている。
また、中国で生産された部品をコアパーツに使っていないため、法律で中国産部品を禁止しているアメリカや台湾には好印象。
⇒ 米国子会社 ACSL Inc.を設立。輸出許可も取得済。
米国への展開
輸出許可を2023年11月に取得。
50台を代理店に輸出済。かつこれらは既にエンドユーザーへ販売済。
合計5社と戦略提携覚書を締結し、2024年期から全米に展開を開始。
台湾への展開
アメリカ同様、脱中国の流れが強くあり、ACSLの強みである国産ドローンという点が活かされる。
最大10億円のドローンプロジェクトを想定。
販売代理店契約を締結し、製品販売、拡販連携を目論む。
⇒ 製品を販売できるような状態になっている。
インドへの展開
18.4 億円の受注。
さらに、現地パートナー企業と40億円相当の戦略提携覚書を締結。
許認可手続きを終え、一部製品は既輸出済。これらの売り上げは来期に計上。
国内での第一種型式認証機体を取得
人間がいる空間で安全な飛行を認可されたドローン技術
これを用いて以下の部分で既に活躍が始まっている。
また、能登半島地震における初期災害時支援活動も実施。
ドローンが人の役に立つ世界に到達しつつある実感があります。
ワクワクするような世の中がすぐそこに来ていますね。。
ACSLはドローンの飛行技術にAI技術も組み込んでいるようです。
大型国家プロジェクト2件に採択
研究開発費などに要する費用について補助金を受けられる!
まとめ
自社が何を強みとしていて、どこを目指していくべきなのか、とても分かりやすく説明されていました。
ACSLやドローンについて良く分からなかった自分にもスッと入ってくる内容で、代表者がここまで明確に戦略を持っている会社は大きく伸びていくと思います。
今期は厳しい決算内容でしたが、ぜひインドの大型案件を確約し、米国など海外へ広く進出することで大きく売上高を伸ばしてほしいです。
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