グローバル教育とエビデンス
グローバル教育は、英語と結びつく傾向があるでしょう。
英語教育で数値成果を分かりやすく出せるからです。
例えば、点数が上がった、何人留学・進学した、という数値があると、税金を使いやすくなります。
以下は私見です。
教育における「エビデンス」の議論はまだ途上です。
特に教育方法学での議論の進展を望んでいます。
例えば、通知表やテストではその人の能力をすべて測れません。
国語の評定が5でテスト100点でも、それはその人の「国語力のすべて」ではありません。
そもそも、「国語力のすべてって何?」ともなります。
さらに、通知表では3つの観点をABCで評価していますが、これは日本のスタイルです。
国によって、変わります。
OECDは、The OECD Learning Framework 2030で、通知表とはちょっと変わった観点を提示しています。
https://www.oecd.org/education/2030-project/about/documents/OECD-Education-2030-Position-Paper_Japanese.pdf
これは、日本とどちらが優れている、ではなく、考え方や教育観の違いもあります。
そもそも、「知能とは何か?」はまだまだ解明されていないので、測りようがないのです。
一応日本も外国も「うちの国は歴史的にはこんな感じでやってきたよ」というのを受け継いで、今の教育評価のシステムがあります。
よって、グローバル教育をして、それを高いレベルで検証可能に評価する方法は、まだありません。
だからさしあたり「英語教育かな?」みたいになる傾向があるでしょう。
ちょっとオタク話になりますが、
私はスピアマンの知能の一般因子gの想定が最もしっくり来ています。
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