【アルバム紹介】キラキラと輝くもの / 筋肉少女帯
どうも。四日目は私が思春期に多大な影響を受けたアーティストである筋肉少女帯の一番好きなアルバムを紹介します。
筋肉少女帯は言わずと知れた日本一有名なカルトバンドで、数多のサブカルくん・サブカルちゃんがオーケンの歌う詩に救われてきた過去は言わずもがなですね。私も高校時代に筋少に出会ってからオーケンに心酔し続けてきました。サブカル人間の義務として……。もちろん詞だけでなく音楽性も好きです。ギターとピアノの切実さがいつ聴いても胸を打つ。
さて筋少の名盤といえば『レティクル座妄想』や『月光蟲』などが真っ先に挙げられそうですが、私は意外にも楽観主義的な部分が強いので、そういうネガティヴ全振りみたいな作品よりは、オーケンがちょっとでも未来に希望を見出していそうな『キラキラと輝くもの』が好きです。「小さな恋のメロディ」とか「機械」とか筋少らしさを堪能できる曲もあれば、「サーチライト」「僕の歌を総て君にやる」「お散歩モコちゃん」みたいにオーケンのアーティスト性に肉薄するような曲もあってお得だし。
このアルバムは割と全部好きなので一番好きな曲と言われてしまうと迷ってしまうのですが、強いて言うなら「サーチライト」がトップかもですね。イントロの良さ、歌詞の良さ、語りの良さ、ギターの良さ、そして何より筋少のいちばんの魅力である「必死さ」が全面に現れた大名曲だからです。正直オーケンのキャリアはこの曲を書くためにあったと言っても過言ではないくらいに全身全霊の一曲です。「なんか賞でも欲しいのかい? あんた何様のつもりだい?」という歌詞はいつ聴いても痺れてしまいますね。オーケンは優しいので他者に対してはこんな厳しいこと言わないんですが対象が自分になるとびっくりするくらい冷たいこと言いますね。まずいオーケンの親の気持ちになってきてしまった。
もちろん曲としてもカッコよく、ギター担当の橘高さんの「築城」と呼ばれるうなるようなギターも、内田さんの「照射!照射!照射!照射!照射!」というガナリも最高です。アルバム構成的にも冬の風鈴(序章)〜サーチライトまでが第一章、そして人生は続く〜冬の風鈴までが第二章という感じでかなりコンセプチュアルに構成されています。聴いて損はない超名盤なのでおすすめです。これがハマれば筋少は多分全部いけます。
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