トロント旅行記 その2 ナイアガラの滝を満喫する
ひょんなことから、英語でのナイアガラバスツアーに参加した僕。
朝早くトロントの街を出発し、饒舌なドライバーのガイドを聴きながら、バスは走ること2時間、ナイアガラの街に到着した。
街に入った瞬間、ナイアガラの滝の近くにあるドライブインで食事休憩のためバスは停車。
僕もお腹がすいたので、バスを降りてランチを食べに行った。
注文をしようとメニュー表を見たら、なんと料金表示がカナダドルとUSドルの2種類表記されているではないか。
そう、ドライブインの目の前にある川の向こうはアメリカであり、車を運転して橋を渡れば簡単にカナダに入国できる。
だから必然的にカナダ側にやってくるアメリカ人も多く、おそらく彼らはまだカナダドルを準備していないかもしれない。
こうした事情から、このドライブインではカナダドルとUSドル、両方の通貨が使用に可能になるのだ。
日本にいるだけでは味わえない、ちょっとしたグローバルな気分を味わいながら、バスは滝へ向けて出発した。
ナイアガラの滝に到着
バスに揺れること数分。
バスはとある道の路肩に停車した。
ドライバーが見学時間の説明をする。
「ここを見学できる時間は2時間だ。もしナイアガラの遊覧船に乗りたいんだったら、僕が乗り場まで案内するからついてきてくれ」
「2時間?たった2時間しかないのか?」
そのドライバーの言葉に僕は少し戸惑ってしまった。
「せっかくナイアガラの滝を見れるんだから、もう少し時間を作ってくれてもいいのに」
まあ事前に決まっていたことなので、文句を言っていてもしょうがない。
とにかく僕はドライバーの後をついていき、ナイアガラの滝の滝壺の近くまで行く船の乗り場へと向かった。(ちなみに、乗船料はツアー料金に含まれている)
船は大人気で長蛇の列ができていた。
それから10分ほどだっただろうか、ようやく乗船することに成功。
入口では、赤いポンチョを配っていた。
どうやら滝の近くに行くと水しぶきで濡れるらしいので、これを絶対に着るようにとのこと。
サイズが心配だったが、幸いにもちょうど良い大きさだった。
そして船は出港、ナイアガラのカナダ滝の方へ船は進む。
ナイアガラクルーズ ホーンブロワー号に乗る
いよいよ船は滝の方へと向かって進み出した。
途中には、アメリカ側から流れている「アメリカ滝」が姿を現す。
滝の上の方を見てみると、展望台が見えて観光客が滝を眺めている。
あの場所はアメリカ、つまり船はちょうど国境の真ん中辺りにいるのだ。
そう思うと、なんだか感慨深い気持ちになってくる。
やがて、船は滝の近くに到着。
間近で聞く滝の音は圧巻で、一瞬の内に着ていたポンチョはずぶ濡れになってしまった。
自然の底力を感じたところで、船は船着場へと戻っていく。
着ていたポンチョはお土産として持ち帰ることができるのだが、別にあってもしょうがないので返却した。
滝を眺める
今度は、展望台からじっくりとカナダ滝を眺めてみた。
水しぶきが天まで登る勢いで上がっていて、ずっと見つめていたくなってしまう。
カナダ側の滝も凄いが、アメリカ側の滝も中々凄い迫力である。
ちなみに、カナダ滝の方は滝の裏まで行けるアトラクションがあって、流れ落ちる滝の迫力ある姿を目の前で見ることができる。
今回は時間が無くて行くことができなかったが、いつか再び訪れる時があったら行ってみたい。
そうやって滝を見ていたら、あっという間に集合時間になってしまった。
時計を見ると、すでに出発時間8分前。
この時僕は、集合場所から歩いて7分くらいのところにいたので、急いで戻らないと置いていかれてしまうと思い、急いでバスに向かって走った。
この日のナイアガラは暑く、走るだけでも大量の汗が出る。
必死で走って、なんとかバスに到着。
集合時間に間に合うことができた。
やがてバスは出発。
果たして次はどこに行くのだろう?
実はナイアガラから先どこへ行くのかを全く知らなかった僕。
「果たしてどこへ連れていかれるんだろう?」
期待と不安が混ざりながら、バスは走り続けた。
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