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僕のタイ旅行記 2018年編 第5回

ワットアルンを見学後、再びチャオプラヤーエクスプレスの船に乗り、サバーバン・タクシン船着場を目指した。

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その途中に、信じられないくらい巨大な建物な僕の目に飛び込んできた。2018年11月にオープンした巨大ショッピングモール、アイコンサイアムだ。

一目見た瞬間、その姿に度肝を抜かれてしまった。バンコクに、大きなショッピングモールはたくさんあるが、まさかこれだけの規模の建物が中心部では無くチャオプラヤー川沿いの下町に完成するとは、全く想像がつかなかった。

まさにタイ経済の好調ぶりを象徴する建造物である。

高級ブランドが立ち並ぶであろうこの巨大モール。間違いなく海外からの観光客は訪れるのだろうが、地元の人達はこの建物に何を思うのかが凄く気になってしまった。


ちなみに、このアイコンサイアムには日本のデパートである高島屋もあり、これがタイ初出店である。ベトナム・ホーチミンやシンガポール、上海でも出店している高島屋。日本のデパート業界の中でも積極的に海外に挑戦している姿は素晴らしい。


やがて船はサバーバン・タクシンの船着場に到着。ここは主要の船着場ということで、多くの観光客が行列になって船に乗るのを待っていた。周りには野良犬も多い。川からの風が、きっと彼らにも心地良いのであろう。

僕はここからBTSに乗って再び中心街の方へ向かう。目的地はサラティーン駅だ。ここは、日本人御用達のカラオケクラブや日本食レストランが立ち並ぶ昔からの日本人街、タニヤ通りやバッポン通りの最寄り駅である。駅周辺には日本語も多く見かけ、日本人の姿は多い。

今回はタニヤ通りではなく、そことは反対側のコンベント通りに向かう。ここは昼になると多くの屋台が開き、昼ごはんを食べにくる周辺のオフィスで働くビジネスパーソンで賑わっている。どの屋台も味は格別で、観光客の利用も多いためか、従業員も片言の英語を使ってくれるので利用しやすい。

僕はここでカオマンガイを食べる。スープ付きで45バーツ(約180円)だった。さすがタイの屋台。格安でおいしいものが食べられる。

食後、運動しようと思いついた僕はその足で近所にある巨大公園、ルンビニー公園に向かった。

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このルンビニー公園は、バンコク市民の憩いの場として愛されている。

自然あふれる園内は、一周すると大体2.5km。アスファルトの走りやすい道があり、バンコクでも屈指のジョギングスポットとして有名である。スポーツ施設や屋台村もあって、朝早い時間から夜まで色々と楽しめる都会のオアシスだ。


忙しい都会で自然を求めるなら、ルンビニ公園は絶好の場所である。


そしてこの公園の最大の見所は、園内の池に生息する巨大なミズオオトカゲだ。

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こちらがそのミズオオトカゲ。

初めて見たら、その予想以上の大きさに必ず驚くことだろう。しかもこのトカゲ、水の中でも行動できる水陸両用の生き物である。

これだけの大型のトカゲが、園内を自由に歩いたり泳ぎ回っているのだ。

その大きさに、「襲いかかってくるんじゃないか?」と思ってしまうだろうが、なんのことはない、臆病な性格なのですぐに逃げていってしまう。


タイの公園には、必ずと言っていいほどこのオオトカゲがいる。まるで野良猫のようにタイの日常に溶け込んでいるのが面白い。


ルンビニ公園の池をじっくり見渡してみると、かなりの数のトカゲが水面から顔を出しながら不気味に泳いでいる。その佇まいは、現代の恐竜みたいだ。

こんなトカゲ達の姿は見ていて飽きない。歩き疲れていたので、池の近くのベンチに座ってトカゲ達の行動を休憩がてら観察した。


器用に泳ぐトカゲ達の姿を見ていたら、結構時間が経ってしまった。


この日は大晦日、バンコク市内中心部では毎年サイアム駅周辺の道を封鎖してカウントダウンイベントが行われる。

とりあえず僕は、イベントのスタートまで疲れた体を回復させるためにホテルに戻ることにした。海外で新年を迎えるのは、昨年ベトナムのホーチミン以来2回目である。


ホテルに戻るため、途中BTSでサイアム駅を通過する。そこには、きらびやかなイルミネーションが飾られ、ショッピングモールのサイアムパラゴンとサイアムセンターの間にある広場には、巨大なステージがそびえ立っていった。

「一体、どんな感じになるんだろう?」

色々なことを頭で思い浮かべながら、僕はホテルに戻り夜に備えた。


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