ニューヨーク旅行記 5番街にあった名所の紹介

MoMA美術館でたっぷりとアート作品を楽しんだ後、僕はニューヨークらしいところに足を運んでみようと思い、そのまま近くの5番街へと歩いて行った。


5番街とは、5thアヴェニュー(フィフスアベニュー)に面した、高級マンションやオフィス、高級ブランドのお店が一同に集まる地区のことで、ニューヨークに住む金持ちのための場所でもある。

場所はセントラルパークの南東側に位置し、そこにはニューヨークを代表する観光名所がたくさんある。というわけで今回はそのいくつかを自ら撮影した写真とともに、ここで紹介していこう。


ラジオシティーミュージックホール


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ロックフェラーセンター内にあり、「RADIO CITY」と書かれたきらびやかな看板が目印の音楽ホールである。

6千人を収容する世界でも最大規模の音楽ホールの1つとされていて、人気TV番組「America's got talent」の収録会場や、アメリカの演劇界で最も権威のある賞として有名な「トニー賞」の授賞式会場としても有名だ。


1932年に、実業家ロックフェラーと、劇場界の天才として有名だったトニー・ロサウェルによって設立されたこちらのホール。

これまでに音楽やコメディ、演劇など数々のエンタテイメントが開催され、人々の感動を誘ってきた。


これだけ素晴らしいホール、1回は中に入って見たいものである。ホールは夕日をイメージした幻想的な風景とのこと。リンクを貼ったのでぜひその美しさをチェックしてみて欲しい。



セントパトリック大聖堂


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ミッドタウンにある、ネオゴシック調の巨大な教会がセントパトリック教会である。

北アメリカにあるゴシック式カトリック教会の中で最大の大きさを誇り、尖塔の高さは100m近くにも及ぶとのこと。あまりにも巨大で壮大な大聖堂の姿は、多くの観光客を惹きつける5番街の人気スポットである。


教会内も見学が可能で、色とりどりのステンドグラスの美しさは特に必見だ。


ロックフェラーセンター


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こちらはロックフェラーセンター。

大富豪ジョン・D ・ロックフェラーによって1930年代から開発が進められた高層ビル群で、5番街と6番街の間にある14棟ほどのビルがそれにあたる。


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このロックフェラーセンターを世界的に有名にしたのは、こちらの広場である。

半地下のこの広場の真ん中には、万国旗とプロメテスの黄金像が立ってる。そして毎年12月近くなると、巨大なクリスマスツリーが現れることでも有名である。


光り輝くクリスマスツリーの出現は、クリスマスの訪れを告げるニューヨークの恒例行事として、日本のメディアでも必ず取り上げられる大イベントだ。

夏場はオープンカフェになって、冬場にはアイススケート場へと姿を変える。


広場の周辺の見所は、日本人ならきっと誇りに思うであろう任天堂のオフィシャルショップと、NBC朝の情報番組「TODAY」の生放送が行われるスタジオである。

後者の生放送では出演者が外に出てくる場合もあり、思わぬ大物ゲストがスタジオにやってくる場合もある。

なので早起きしてやって来る価値はある。


トランプタワー


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不動産王でもあり、アメリカの元大統領でもあるドナルド・トランプ氏の所有する58階建の高層ビルである。

1階と2階は商業施設になっていて、一般の人も入ることが可能。ただし、入口では空港なみの荷物検査と、金属探知機を通過しなければ中に入れないという厳重な警備ぶりだった。

やはりトランプ氏が大統領だった頃に訪れたので、これだけの警備は当然なのかもしれない。実際に、ビルの外には反トランプ派の活動家のような男が警官とにらめっこしていた。


警官も、おそらく苦労が絶えなかったであろう。


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一般の人も入れるということで、ビルの中はどうなってるだろうと思い、実際に確認に行ってみた。


厳重な警備をクリアして、中に入ることに成功。


1階には、スターバックスとオイスター料理のレストランや、グッチの旗艦店があった。

金色のエスカレーターで2Fに上がってみたが、ここは特にこれといって見る場所も無し。後はさしてここで書くような事も無いようだったので、トイレを借りてそそくさとビルを出た。


結論からして、特に入るほどのビルでは無い。

話のタネとして行くなら、ベストな場所ではあると思う。


ティファニー本店


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今度は、世界的ブランドのティファニーの本店を紹介しよう。


ニューヨークでティファニーといえば、オードリー・ヘプバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」を思い出す人も多いのではないだろうか。

ここはオードリー演じるヒロインのホリー・ゴライトリーが、5番街にある自分の自宅からティファニーの本店を眺めて朝食を食べるシーンによって、一躍世界的に有名になった場所である。


あれは自分が大学生の時だったろうか、大学にあったビデオルームでこの映画を見て強い印象を受けて以来、いつかティファニーのお店の近くを歩いてみたいと思っていたので、訪れた時は少し感激してしまった。

店内に入ろうと思ったのだが、自分が場違いな感じがして入ることができなかったのは、残念な記憶として今も脳裏に焼き付いている。


ちなみに、2022年現在ティファニー本店はリニューアル工事を行なっている。

工事終了は2022年秋頃の予定。


プラザホテル


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ニューヨークを代表する最高級ホテルの1つで、数々の映画ロケ地になったことでも有名なホテルである。

個人的にプラザホテルといえば、「ホーム・アローン2」が浮かぶ。
主人公のケビン・マカリスターが父親のカードを使用して1人で宿泊してしまったホテルという印象が強い。

アメリカの国指定歴史建造物に指定された建物としても有名で、これまでイスラエルやサウジアラビア、インドの大富豪というように所有者が何回も変わっているのが特徴である。


80年代後半からの数年間は、元大統領ドナルド・トランプ氏が所有していたことでも有名だ。


このホテルを世界的に有名にしたのが、1985年にこのホテル内で開催された「プラザ合意」だ。

プラザ合意を簡単に説明すると、世界の先進5カ国による共同会議による為替レートの安定化策によってドル安に合意させるのと同時に、アメリカの貿易赤字を削減させることに合意した会議である。


日本はこれによって円高ドル安となり、やがてドル高が是正されたことによって、日本は80年代後半の空前のバブル景気の時代に入っていったのだ。

良い意味でも悪い意味でも、その後の日本のターニングポイントが築かれた場所なのである。


最後に


今回の記事では、僕自身が訪れた5番街にある名所を、自由気ままに紹介してきた。どこも定番の観光地ではあるが、5番街を歩けば、「自分もようやくニューヨークにやって来たんだ!」という思いを強く噛みしめることができる。

ともかく、色々と刺激を受けるのは間違いないので、必ず足を運んで見ることをおすすめしたい。


次回は、あの悲惨なテロ事件があったあの場所について紹介する予定。


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