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夏のじゃない方の思い出。デルマとかメイショウとか。

競馬の馬名というのは、馬主のよって固定の冠がついてる。
ダノックスのダノンやドクターコパのコパノなんか有名だ。
わたしはアーモンドアイ世代から競馬を始めたので
ダノンプレミアムにお世話になったし
当時、川田騎手が乗ってたら全部ダノックスかと思ってた。
ごめんね、ヴェロックス。
ダノンだけでもダノンスコーピオン、ダノンザキッド、
最近、地方競馬でお世話になってるダノングッドなどなど…たくさんいる。
それに合わせてダノンファラオとカフェファラオや
馬主が違っても似たような名前の馬もたくさんいる。
クロノジェネシスとレッドジェネシスとかとか。
酒飲みながら競馬したらさらに間違えそう…

それはたしか夏の日だった。
その時は、年上の彼氏と付き合っていた。
付き合って半年くらいだった。
借りてたDVDを返したかったんだけど
連絡が取れなくて家に行ってみることにした。
ピンポンを押しても反応がない…
鍵は空いている…

「大丈夫!?」

リビングで彼氏が倒れていた。
顔は真っ赤でおでこに手を当てるとすごい熱。

「ちょっと待ってて!!」

こういう時にわたしはポカリスウェットを信頼している。
だって大塚製薬だもん。
アクエリみたいな遊びじゃねぇんだよ。製薬だぞ。
体調悪いレベルを考えると…でっかいポカリ。
あとは冷えピタをたくさんと体温計と…
なんかVって書いてあった金色の風邪薬。
値段が倍くらい違ったら効果も倍違う気がした。
当時のことを思い出して書いているが
わたし、アホかと。

家に戻って冷えピタを貼って薬を飲ませポカリを飲ませた。
熱を測ったら40度あった。まだうなっているがなんか話してきた。

「ごめんね、ありがとう」

それからもカサカサになったら冷えピタを張り替え
薬を飲ませてポカリを飲ませてた。
夜になったらちょっと良くなったが熱はあまり下がらない。

「ごめんね」
「ううん、大丈夫だよ」
「いつもありがとう、あやか」

それから2週間後、わたしはガストにいた。
目の前には、あやかと彼氏が座っている。
熱のせいだと思っていたが、あやかは実在していた。

結局、わたしの方がじゃない方だったわけだ。
あやかがメイショウハリオだったらわたしはメイショウヨカゼ。
小倉で浜中乗せてもクビ差で負けたんだ。

ただわたしは、あやかと直線叩き合うことはなかった。
この殺伐した状況で彼氏だった人は、
ドリンクバーでメロンソーダを持ってきた。
なんか気が抜けてしまった。
あやかがわたしを罵るがわたしはビビットな緑色な飲み物に
気を取られてもうどうでも良くなった。
彼氏を選んだわたしが悪かった。まあスープバーを選ばないだけマシな男か。
わたしはコーヒーを飲んでめんどくさくなり帰った。
それ以来、連絡も来ないしどうなったのかもわからない。

それから時は流れて2022年6月25日土曜日、東京2R。
わたしは穴馬の13番人気のデルマベルゼブブから3連複を買っていた。
急いで普段慣れないPATから買ったせいか
東京3Rの10を買ってしまっていた。
ちなみに東京3Rの10は8番人気のデルマサラマンダー。間違えた。
結果は、どっちにしてもハズレだった。

その時に、あやかと彼氏を思い出した。
あの時よりも馬券を外したせいか腹が立った。

2人とも風邪ひいてしまえ。

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