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リコーダー

仕事で、リコーダーの練習をしている。
仕事で、がなければ完全に小学生の日記である。

仕事で、リコーダーの練習が必要になった。3月末のことである。
これを聞いて、馬鹿みたいな仕事だな、と思う人もいるかもしれないが、僕は、馬鹿みたいな仕事で楽しいな、と思った。
大半の人と同じく、小学校ではソプラノリコーダー(短いやつ)、中学校ではアルトリコーダー(長いやつ)をやったが、特にうまいわけではなかった。
でも、普通に生きてきたら、再び唾抜きとか絶対にしなかっただろうな、とか思うとなんだか可笑しくて、悪くない気持ちだった。久々にやるリコーダーの練習は、当時よりも楽しかった。楽器が上達していくのは、良いものだ。

本来であれば、1週間ほど練習して終わるはずだったのだが、コロナ騒動で延期になった。
ただ、練習のためのアルトリコーダーと譜面は、自分の手元に残った。

外出は自粛しなきゃいけないし、仕事もあまりないので、昼間、迷惑にならないくらいの音量で、リコーダーの練習を続けた。
いい気晴らしになるし、楽しかった。

先日、リモート飲み会をした。
地元の友達と、何を話すわけではないけれどダラダラと過ごす時間はなかなか楽しかった。なんとなく弛んだタイミングで、練習しているので聴いてほしいと言って、リコーダーを披露した。やたらとウケた。

その後何人かに電話越しで僕のリコーダーを聴いてもらって気づいた。隠し芸にできるかもしれない。

おじさんが吹くリコーダーは、なんだか哀愁があり、笑える。
色々な曲をなんとなく吹けるよりも、一曲めちゃくちゃ上手い方が面白い。
とりあえず今練習しているマリーゴールドを、めちゃくちゃ上手くなろうと思う。

暇つぶしにリコーダー、おすすめです。

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