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プロトアウトスタジオの講義で日々気をつけている企画・技術・アウトプットというポイント

noteでは、はじめまして。田中正吾と申します。プロトアウトスタジオで講師長をしています。

ここまでに第1期・第2期の講師として教えるパートが終わりました。ちょうど、近日、第3期もはじまるので、日々の講義で気を付けていることを振り返ろうと思います。

授業は企画と技術のバランスを大切にしている

プロトアウトスタジオは自分の力で自分の考えをカタチにしてアウトプットできるよう、企画と技術をバランス良く持つことを大切にしています。

ここで言う、企画・技術とは

企画
自分の発想を他者に伝えるために、実現したい考えをまとめ、社会を分析したり、実現に向けて計画を立てること
技術
自分の発想をカタチにするために、自分で得たテクノロジーでモノを生産したりソフトウェアの仕組みを作ること

としています。

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プロトアウトスタジオでは、大まかに「技術ができる」「企画ができる」という傾向の生徒がいます。もちろん、期ごとにその割合は変わりますが、ここまで続けてみて、どちらかの状態からスタートしているな、と講師の側から感じています。

どのように教えていくか

このような傾向を意識しながら3か月の講師パートの授業をどう進めていくかということになります。

「技術ができる」人は

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「技術ができる」人は、自分の発想を技術の力でカタチにすることが得意のは良い点です。

たとえば、授業において、技術に関する技術情報共有サービスの Qiita へ、技術を軸にして自分がカタチにしたものをアウトプットするという課題があるのですが、普段から見ている媒体ということもあって、スムーズにアウトプットできています。

技術でカタチにできてはいても、企画としての「自分として、こういう思いがあるがゆえに、カタチにして他者に伝えたい」というのが、追いついていない場合があります。

そういった場合、企画面の授業を交えつつ、自分の思いが乗せられるように促していきます。

たとえば、技術アウトプットに頼らず、こちらの note で自分の思いや作る動機をまとめたり、最終制作を見据えて様々な分析をしたり、企画の力を鍛えていきます。

「企画ができる」人は

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「企画ができる」人は、今回のプロトアウトスタジオ入学にあたって何か作り伝えたい思いがある人です。普段から企画書や業務分析をしていて人も多く、企画慣れしているケースもあります。

ただし、相対的にですが、企画をカタチにする技術力は入学当初ではまだ備わっていません。

具体的な実装や細かなステップをどう進めるべきか、どう技術を吟味して自分の伝えたいものに取り入れていくところを、プロトアウトスタジオの授業を通じて、IoT・AI・3D・フロントエンド技術などに触れ、企画に技術を取り入れて上手に扱う力を鍛えていきます。

その中でも、APIの扱うパートは基礎として最初に行います。JavaScriptでAPIを扱うと、先ほど挙げた様々な技術が組み合わせて扱うことができるようになり、素早く自分の企画に対して試していくことができるからです。

企画・技術の両面を鍛えたらアウトプットの精度を上げていく

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授業の後半となると、このように企画・技術の両面が鍛えられていきます。そこからはアウトプットの精度をより上げていきます。

たとえば、Qitta や note のアウトプットだけでとどまらず、Twitter や はてなブックマーク など様々なソーシャルメディアを使った相乗効果を狙うような、自分の企画のアピール方法であったり、自分の強みを生かした動画や写真といった伝える手段をアウトプットしながら模索していきます。

講師としても、毎回の宿題で、技術面・企画面といったポイントから、徐々自分の考えや思いの伝え方が総合的にうまくいっているか?に重点を置いてアドバイスをしていくようになります。

この時期のアドバイスはどう伝えていくべきか難易度が高くなってきますが、講師の立場として、できるだけ生徒の思いに共感して理解することを大事にしています。

技術に触れて理解し自分に取り入れることも、企画を磨いていって他者に思いを伝えることも、そして、自分の考え・思いをアウトプットに乗せることも、共に感じるという共感は大事なポイントなので、教えるというより体現する振る舞いです。

このようにつどつどのフィードバックを活かし、自分らしくアウトプットへ磨いていく生徒の成長する姿を見ていると、いつもうれしくなります。

生徒も講師も磨いていく

日々こういったことを考えてプロトアウトスタジオの授業をしています。

もちろん、第3期でも、講師としてきっとまた何かに気づき、良くできることに出会えるでしょう。

たのしみです。


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