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副業で「実質の所得」はいくらなのか

はじめにすこしだけ自己紹介させていただきます。

私は仙台でWEBマーケティング会社の代表をやっています。

中小企業の社長と膝を突き合わせて、集客することをモットーに日々チャレンジしています。

事業領域は主に中小企業のWEB制作、WEB広告運用を起点に新規集客獲得に貢献する取り組みです。

小さな会社ですがクライアントから「一緒にやってよかった」と思ってもらえることを大切にしています。

もともとは会社員で営業マンでしたが、副業が高じて独立したというポジションです。

このnoteでは、これから自分でビジネスをスタートしたい、副業の売上を伸ばしたい方のヒントになるような情報を発信していきます。

正確な副業所得を把握できてますか

副業をやっていると、実質上の所得と名目上の所得は全く違うものになります。

この辺をなんとなくで理解してしまうと、本当にどれくらい儲かっているのかという計算が甘くなりがちです。

特に法人化している場合、決算は年に一度しかないので、年一度の見直しのタイミングで「思っていたよりも全然儲かっていなかった」ということも実際にあります。本業と副業の業務そのものが忙しくてお金の計算が後回しになる、とかもありがちです。

私もがっつり経験しました。

まず話を分かりやすくするために、以下の図をご用意しました。


見え方をシンプルにするために、税金や費用の内訳などは記載しておりません


こういう感じの図を見たことがある方も多いと思います。

ただ、副業や自営業をしている立場からすると、実質的には所得であるが法人の経費として落としているものと、完全にビジネスのために使用しているものという経費の種類が主に二つに分かれます。

  • 実際に完全にビジネス上の経費

  • 実際には個人利用の所得でもあるが、法人の経費にしている費用



見え方をシンプルにするために、税金や費用の内訳などは記載しておりません


実質的に副業や自営業者の場合は上記のような構造になっていることがほとんどです。

さらに、法人から個人に支払っている報酬もあるので、実質的には個人の所得であるが法人の経費にしているお金、法人から報酬としてもらっているお金、このあたりの違いをきちんと意識して、どの金額がどれくらいなのかを把握しておくことが重要です。

  • 実際に完全にビジネス上の経費

  • 実際には個人利用も含まれるが、法人の経費にしている費用

  • 法人から自分、個人に振り込んでいる報酬

副業を始めたばかりの場合は、この辺の計算は簡単ですが、一定の規模になってくると途端に分かりづらくなってきます。

例えば、法人化していて家賃を事務所代として経費に計上していたり、個人で乗っている車を法人の経費として落としていたり、家族旅行を出張扱いにして経費にしていたりといったケースです。

つまりは、以下のような費用が法人の仕訳帳の「経費項目」ひとつにまとめられているわけですね。

  • 家族で旅行したけど、経費にしたい

  • 事務所兼自宅で家賃を経費にしている

  • 法人契約で車のローンを払ってる

  • 私用でコインパーキングを使ったが、経費にしたい

  • ビジネスで使ってるITツール

  • ビジネスと遊びの両方の目的で出張、旅行した費用

車の駐車場代もビジネス用なのかプライベート用なのか、結局のところ正確なことは自分しか把握できません。

これらのコストを完全に分けて見える化することで、実質的な自分の所得と名目上の所得を把握し、会社が儲かっているのか赤字なのかをきちんと確認しておくことが重要です。

少なくとも、完全なビジネスに資する経費、実質個人利用も含まれている経費、法人から個人への報酬、などは分けて見れるようにしておきましょう。

より盤石に

実質的な個人の所得が思ったより大きい、とか削減できる経費がこんなにある、とかいろんな気づきが必ず出てきます。

削減できる金額が大きいところから、徹底的に削減して会社の持続可能性を高めることも可能です。

「削減」はできるだけ早い方が良い、というのも単純ではあるものの、判断が延びてしまったことで、後々ボディーブローのように効いてくる経費もありますね。悩んだ挙げ句に数カ月後に削減する経費なら、すぐに削減してしまった方がよいわけです。

経費で落とせる実質的な所得が多ければ、役員報酬を低く設定することもできますし、これらの数字をもとに、柔軟に年間計画を立てていきましょう。

けっこう時間がかかる

時間はだいぶかかります。

全ての会社の支出に対して個人利用なのかビジネス利用なのかを区別して、集計しないといけないので面倒ではあります。

面倒ではあるものの、この作業の意義はめちゃくちゃ大きいです。

すべての内容がまとまった年間のお金の流れを一枚のExcelシートで管理することで、より具体的に何にどれくらいお金を使っているのかを正確に判断できます。

基本的にはクラウド会計ソフトを使うのがマストと言えます。

私の会社ではマネーフォワードクラウドを使用していて、勘定科目を全て整理した上で、補助科目やタグの機能を使って、「実質的には個人利用もふくまれる所得」や「がっつりビジネスの経費」などを見える化しています。

なにが言いたいかというと

副業の段階から、実質的な所得、名目上の所得を区別した上で削減できる経費を徹底して削減しておくことで、手元のキャッシュを増やしておければ、独立後もより盤石になります。

本日も読了、ありがとうございます!

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