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もらい事故助け事故

狭い道を老人がキャリーカートを押して歩いていた。

とても遅い。

隙を見て抜いたが、その道の先は車の往来がある。

危ないので立ち止まると後ろからキャリーカートが追突して足を踏む

「ごめんなさい」

老人は言った

その後、その先のスーパーに入る。

入り口で消毒をするとまた、キャリーカートに追突されて足を踏まれる

「ごめんなさい」

老人は言った

止まれないのだ

車だったらと思うと恐ろしい

ええいや、君からもらい事故

一青窈が歌う事態になる

しかしながら、そんなに全体重を何かに預けていられるなんて素敵だなと。後ろを振り返る余裕もなく、誰かを傷付けないと止まれない。そのぐらい全体重をかけていられた時期があったなと。

その時ふと気付いたのだが、もしあの時車の往来がある場所の手前で、私が抜き去って前に止まらなかったら止まれない老人はどうなっていたのかと思い返してみると

ピ…ピッコロさ〜ん

ぐらい言ってくれても良かったと思う

キサマといた数分間…悪くなかったぜ…


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