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【シティリーグ優勝】ルカメタザシザマから見るフュージョン環境

はじめに

こんにちは、「ひぬ」(@1chandog)と申します。
普段は山梨県の田舎でポケカをしている大学生です。
近場にカードショップがない(電車で30分くらいの隣町にはある)ため、基本は大学のポケモンサークル仲間や友人と自分宅で練習しています。

10/10(日)竜星のPAO町田店にて行われたシティリーグS4にて優勝することができました。

今回使った「ルカリオ&メルメタルGX」「ザシアンV」「ザマゼンタV」を使ったデッキ(以下、ルカメタザシザマ)は、フルメタルウォ―ルGXで相手のポケモンが使うワザのダメージを軽減しながら耐久して戦うデッキになります。

note デッキリスト

上記が当日使ったリストになります。Twitterの方にリストを投稿させていただいたところ、予想以上の反響と優勝を讃えてくれるメッセージをいただきました。
また、こちらのリストを作成するにあたってありぽけさん(@Iy0cK)のnote記事をとても参考にさせていただきました。
掲載も快諾してくださったので、ぜひこちらもご覧になってください!
改めて感謝申し上げます、ありがとうございます。


私自身、これまで目立った実績は特になく、CLやJCSといった大型大会に出場した経験はありません。今回のシティリーグで優勝できたことが唯一の実績(?)です。

このような素人が非常におこがましくはありますが、このデッキを使うにあたって多くの有料記事にあるエッセンスを参考にさせていただきました。

そのため一部分は有料とさせていただいております、ご了承ください。
無料部分もたくさん書いておりますので、どうか最後までお付き合いいただけると幸いです。

シティ当日のマッチング

Twitterにも掲載しましたが、当日のマッチングについて簡単に記載します。曖昧な部分もあるので指摘していただけたらと思います。
予選・トーナメント含めて時間切れを起こさなかったのは、対戦してくださった相手プレイヤー、ジャッジの皆様の協力あってこそでした。
本当にありがとうございました。

予選4-1(6位)
1戦目 3神ザシアン+スイクンV 後攻⭕
オルタージェネシスGXの返しに2エネフルメタルで1〜2ターンほど貰ったのでマント付きザシアンを育ててブレイブキャリバー連打、スタンプの返しでボス引き込んで勝利。お相手のトキワの森に便乗して盤面形成が早めに済んだことが勝因でした。

2戦目 パルスワンVMAX(ライライ) 後攻⭕
想定外のマッチアップで、雪道が貼られるなどして動きを制限される展開に。序盤にザマゼンタを嫌ってクワガノンVが出てきたのでザシアンV育てて倒す。ゲーム中盤にライチュウ&アローラライチュウGXが出てきて追い込まれるも結晶の洞窟の回復が偉くて、耐久してシロカトでボス拾ってチェックメイト。

3戦目 ミュウVMAX 後攻❌
かなり練習をしてきたマッチアップだったが、ザマゼンタスタートで手札が芳しくなくサポ使えず手張り人形置いてターン返す。お相手のリソース管理が上手で、なかなかリソースを消費させることができず、こちらが遅れて苦しい展開に。2エネフルメタル打った返しにクラハンが飛んできて計3表で場からエネがなくなり、押し切られて負け。仮想した型とは違うものの見たことはある型だったので負けてしまったことが悔やまれる。

4戦目 白馬スイクン 後攻⭕
先1雪道、ハンドに解答なしの苦しいスタート。初手ルカメタでボスでリセットホール縛って1エネフルメタルで返す。先2で白馬が出てきて厳しいかと思われたがトップでタッグコール引いてグズハラから息を吹き返す。そこからザシアンを早急に2体育成して白馬VMAX、スイクン、インテレオンをとって勝利。

5戦目 3神ファイヤー 後攻⭕
予選最後もじゃんけん負けたが、お相手が分かり手の様子で3神2体目立てながらアルティメットレイから入ってくる。「マオ&スイレン」絡めて回復しながら2エネフルメタルで返す。その後、デデチェンジの際にリソースを多くトラッシュに送られていたため終盤ガス欠っぽくなっていたため詰めきって勝ち。ベンチバリアミュウがスタートしていなければ、サイドプラン的に少々厳しかったので運が味方してくれました。

決勝トーナメント3-0(優勝)
1戦目 雷型レックウザ 先行⭕
ようやく先行とれたのに不利マッチ踏んで萎えました。ただ、お相手の噛合いが悪く、序盤にローズ等のキーカードをトラッシュしてくれたため、その間に場を形成。積極的に炎エネをトラッシュできるよう心がけました。ザシアンVでクワガノンVをとるも、マントザシアンとルカメタがダイバーストで吹き飛びましたが、最後に盾付きザマゼンタがしっかりサイド取りきってくれて勝ち。

2戦目 白馬スイクン 後攻⭕
メッソンスタートだったため、さすがにクワガノン踏んだかと思いましたが、スイクンが登場。序盤からかなり圧をかけられるものの、マオスイで耐久しながらふとうのつるぎで盤面を形成。お相手のクイックシューターでダメカンを調整されてザシアンとられる。出てきた白馬VMAXをルカメタで2パンし、中盤にマントスイクンをキャリバーで殴っていたのでラストのスタンプの返しにスクラッパーを引いてマント壊して勝ち。引けなくてもほぼ決着がついていたのですが勢い余って使用しての勝利となりました。

3戦目 ドガスヤミラミインテ 後攻⭕
ルカメタは後攻取るデッキではないのですが、ほぼ全部じゃんけん負けています。
初手メッソンで何がメインのデッキか分からず、こちらもふとうエンドが2〜3ターン続く。ガラルファイヤーが見えたのでヤミラミデッキと推測。お相手も手札があまり強くなかったみたいなので、マリィはキープしてできるだけ縦引きのみを心がけました。緊張もあって終盤にシロカトでボス拾いにいったらトラッシュになく追加3ドローでボスを2枚引いてしまい、返しのマリィが痛い状況になってかなり焦りました。前ターンに盾ザマゼンタが1ターン作ってくれていたので、そのアドバンテージを活かしてなんとか辛勝しました。

CL京都前とその後の環境考察

ここで使うTier表というのは、デッキパワーと使用率の2つを加味した上で私自身が独断と偏見で作ったものになります。
デッキ名に略称を使わせていただいております、ご了承ください。
例)アルセウス&ディアルガ&パルキアGX→3神
  はくばバドレックス→白馬 など

CL京都前の環境予想

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京都前に発売されたフュージョンアーツで登場したミュウVMAXは誰が見てもパワーが桁違いであり、対応力も高いカードでした。
大会が少なかったこともあり、データが少なくはありましたが
・ミュウVMAX
・白馬バドレックス+スイクンV+うらこうさく(以下、白馬スイクン)
・ゲンガーVMAX

ミュウが頭ひとつ抜けていますが、上記の3デッキを中心とした環境になると考えていました。

CL京都後の環境予想

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CL京都を終えて、優勝が白馬スイクン、準優勝が連撃テンタクル、BEST4にクワガノンとミュウVMAXと多くのデッキが可能性を秘めており、まさに群雄割拠といった状況でした。

特に圧倒的安定感と不利の少なさで優勝した白馬スイクンと予想外の活躍で大会を湧かせたクワガノンのデッキに関しては、CL京都一週間後のシティリーグにおいても流行することが予測できたかと思われます。

優勝した白馬スイクンは、明確に不利をとるデッキが少なく、うらこうさくで欲しいカードを持ってこれるため「メロン」+水エネ手張りや「頂への雪道」+「リセットスタンプ」といった強い動きがしやすく再現性が高いデッキだったと言えます。私も「逃げ」のデッキとしてルカメタザシザマと並行してCL京都前から調整を進めてきました。
白馬スイクンの選択に踏み切れなかった理由としては、CL優勝したこともあって使用率が高いと予想していたため起こりうるミラーマッチで勝てる自信がなかったからです。あとは「頂きへの雪道」の採用率増加から「混沌のうねり」の採用率が微増傾向にあると考えていたため、雪道スタンプの動きが通しづらいと考えたためです。リセットホールを採用する選択もあり、実際に採用された構築と当たりましたが、回してみて都合よく3枚揃えられるシーンが少ないと感じました。

クワガノンに関しては、デッキタイプの存在すら知らなかったため配信卓で映っているのを目撃したときは腰が抜けそうでした・・・。試しに組んでみたところ、多くのV・GXを主軸とするデッキタイプに対して強く出れることが分かりました。エレキブラスター+クイックシューターでほとんどのV・GXポケモンを倒すことができます。エネルギーもデンヂムシ(SM9a)の特性で要求を簡単に満たすことができ、レスキューキャリーでデンヂムシを使い回すことができるためワザを連打する条件は満たしやすそうです。
さらに連撃ウーラオスが減少傾向にあることから、ベンチバリア不採用のデッキが増えたため、立ち位置かなり良さそうでした。一方で、うらこうさく軸が入っているとはいえ2進化デッキであることもあり、ある程度練習しなければ大会に持ち込んで勝ち上がることは難しいだろうと感じました。周囲の評価を鑑みるに、今後は使用率増加しそうです。

準優勝した連撃テンタクルもクワガノン同様に、予想以上の活躍を見せていて洗練されたリストが有料記事にて公開されています。さらに安価で組めるデッキタイプでもあるため、持ち込みやすいデッキタイプであると考えました。
しかし、クワガノン同様に一朝一夕で使いこなせるようになるデッキタイプではないと認識しているため、かなり詰めてきている連撃テンタクルはそこまで多くないと考えました。

また3神系統は、連撃ウーラオス以外のTier2以上のデッキに大きく不利を取らないと考えています。オルタージェネシス後にアタッカーを起動しやすい構築(ガラルファイヤー、ガラルサンダー、スイクン等)が流行っているため、順当に回ればVMAXデッキにも勝ちやすくなりました。また、増加が見込まれる非ルール持ち(クワガノン、テンタクル)のデッキにもサイドをとるスピードで負けにくいため、CL京都以上に使用率が高くなると考えました。

最後にミュウVMAXについてですが、デッキのカスタム性が高いことに加えて、CL京都が終わった後もテンプレートとなるようなレシピが出回ることがなかったため、どのような型が流行するか見当がつかない状況でした。
特殊エネ主体の比較的メジャーな型から基本闘エネを採用した型、トレーナーズにおいてもピオニーやレッドの挑戦、ポケモンキャッチャー採用など十人十色というイメージです。限られた練習時間の中で、どの型に重点を置いて練習をするべきか考えることに苦労しました。今回はオーソドックス(であったであろう)特殊エネ軸でピオニーとレッドの挑戦が採用された構築、マリィで回す構築を仮想敵として調整を進めました。
また、非ルールの増加傾向から環境的に少し向かい風であるため、Tier1.5に位置づけさせてもらいました。

・ミラーマッチにおける先行の圧倒的優位、それを捲くる明確な手段が思いつかなかった
・CL京都での「頂への雪道」「うねりの扇」などメタカード採用率の増加
・明確に強いカードであり、ほとんどのプレイヤーが確実にミュウをTier1に位置づけているため全プレイヤーが練習・対策してきている

変わらずパワー自体は高いものの使用率自体は微減だろう、練度の高いプレイヤーが一定数いて持ち込むだろうと考えていました。

デッキ選択の理由

それでは、なぜTier3に位置づけたルカメタザシザマを持ち込んだのでしょうか。理由は大きく分けて3つほど存在しています。順を追って説明していきます。

①再現性が高かったためです。
フュージョン環境でも流行のデッキタイプの多くは進化デッキであり、先行をとることで相手よりも早くアタッカーを育成して有利にゲームを進めていくことができます。
たねポケモンを主軸としているデッキは現環境において特に安定感があると考えていて、アタッカーの準備が簡単だったり、進化先が手札に集まって山札を引きにいけない等の状況が起こりにくいです。
また、ルカメタザシザマはタッグコールからすべてのポケモンと、タッグサポートカードにアクセスすることができるため、状況に応じた動きを再現しやすいデッキでした。

②明確に不利を取る対面が環境に少なさそう(?)と感じたためです。
勝つ気がなかったワケではありませんが、前述した環境考察や腕に相当自信がありませんでした。それでも「クワガノン」と「テンタクル」以外のTier2以上のデッキに、五分から微有利をとれて立ち位置が良さそうに見えたので持ち込むことにしました。

事前に作成したTier表をもとに、明確に不利なデッキを挙げると
・「連撃テンタクル」
・「クワガノン」
・「レックウザVMAX」(特に炎軸)
・「黒馬マホイップ」(雪道採用)
基本的に非ルール系統のデッキや、青天井にダメージが出せるデッキに対しては不利であると考えています。
しかし、テンタクルもクワガノンも比較的練度を要するデッキであるという認識でした。CL京都から一週間後のシティリーグであることを踏まえて、使い始めて日が浅いテンタクルやクワガノンにはいくつかプランがあるから勝てるだろう、最悪1敗までは仕方ないとして割り切っていた部分もあります。

また、青天井にダメージが出るデッキに対してはフルメタルウォールGXやマオスイが強く使えないため相性が悪いです。レックは雷軸が主流になると考えていたので大きく不利を取る炎軸は少ないとしていました。黒馬マホには雪道貼られたらかなり厳しいですが、母数自体の減少や他デッキの雪道採用率の増加から採用されるスタジアムが「混沌のうねり」や「トレーニングコート」に変わっていくだろうと推測しました。

Tier外である悪パーフェクションやジュナイパー等のデッキは構築段階で切ることにしました。おそらくミュウVMAXのおかげでほぼ存在しないと思ってましたが、前日どこかのシティリーグでベスト4にジュナイパーが入賞していたのを見て悪寒がしました(笑)

一方で懸念点もいくつか存在していました。
・頂きへの雪道、うねりの扇の採用率増加
・非ルールデッキの流行具合、勝ちプラン
・ミュウVMAX登場によるゲーム展開の加速

これらへの解答は、リスト解説にて説明させていただこうと思います。

③自身が使い慣れたデッキであり、おそらく多くのプレイヤーが使われ慣れていないデッキであると考えたためです。TwitterやYoutube等に挙げられたTier表を見漁っていましたが、ほとんどTier3で立ち位置は厳しいとの評価をしている方が多かったです。
対策が薄くなっているため、ラッキーや相手のミスを拾えるかもしれないといった期待も込めて選択しました(笑)

マッチングした多くのプレイヤーから対戦後に「練習していませんでした」との声をいただきました。運が良かったです。

以上3つの理由からルカメタザシザマを選択することに決めました。

ここまで無料部分を読んでいただき、ありがとうございました!
以下より、有料部分の解説に移らせていただきます。

今後のシティリーグやCLでルカメタザシザマを使いたい方、またルカメタザシザマに勝ちたいという方にとっても参考にしてもらえるのではないかと思います。

このデッキタイプは使う側も使われる側も、非常に練度が求められます。
使う側は当然練習をしていますが、使われる側はルカメタ対面の練習が不足していることが多いです。

またリストだけを見て使いこなせるデッキではありません。
自身も強さを引き出すに至るまで、かなり遠回りをしてしまいました(体験談)

現環境において決して母数が多いデッキタイプではありませんが、必ず一定数存在するので対策にも役立てるかもしれません。ぜひ購入を検討してみてください。
使途は、今後のポケカ活動や大会遠征費に充てさせていただきます。

最後に、この場を借りて調整に付き合ってくれたつるポケの仲間たちや、練習に付き合って切磋琢磨してくれた友人たちに感謝したいです。
一緒にポケカ沼にハマってくれて本当にありがとう!

リスト解説

ご購入していただき、ありがとうございます!!
ここからは当日持ち込んだ60枚のカードの採用理由を説明させていただきます。

ポケモン8枚 

調整する中で、最も悩まされた部分です。ゲーム展開がより早くなったフュージョン環境において1ターンの遅れは勝敗にかなり影響します。基本的なポケモンの総数は7〜8枚ですが、何でスタートできるかで取れるプランが大きく変わります。悩んだ部分は、ザシアンの4枚目の採用の是非についてです。
特に先行とった場合は、1ターン目にふとうのつるぎを必ず使いたいです。しかしザシアンV以外でスタートした場合、構築上2枚のキャプチャーエネルギーに触ることができなければ上記の動きを達成できません。ある意味で後攻取らされ続けたことでグズマハラを強く使えた点は安定感が出て良かったのかもしれません。

○ルカリオ&メルメタルGX 2枚
ダメージ軽減して耐久するデッキコンセプトなので、サイド落ちをケアして2枚の採用です。ただしルカメタを使わないプラン、使わなくても良い対面が存在しているため難しいカードです。2枚目はタッグサポートのコストに使われがちですが、やまびこホーンのケアは怠らないようにしたいです。スイクンやゲンガーなどベンチポケモンの数がダメージに影響するデッキ、うらこうさく軸でタッグチームに強いリーフィアなどの対面では特に警戒してください。クワガノン対面では2体目を起用する可能性があります。

○ザシアンV 3枚
アタッカー兼ドローソースであり、最もスタートしたいカードです。4枚目を入れたいところですが、ザマゼンタを2枚以上使う可能性がある対面が多かったため、3枚に落ち着きました。ふとうのつるぎでエネが一枚付くと戦いやすくなります。基本的にゲーム中に一体は置きたいのですが、ミュウVMAX対面で1ターン目に置けなかった場合は使わずにザマゼンタ2体とルカメタで戦うことになります。非ルール対面ではアタッカーとして積極的に運用せず、ふとうのつるぎを宣言して手札を補充していきます。

○ザマゼンタV 3枚
VMAXデッキが環境の中心にいるため、メタカードとして強く使える場面が多いポケモンです。多くの対面で、ザマゼンタVに手張り権を使って育成します。序盤にベンチに置くとザマゼンタを嫌ってVポケモンを展開してくるのでヘイトを集めるカードとも言えます。また最もスタートしたくないポケモンでもあり、枚数を減らすことも検討しました。しかし終盤2枚使いたいことが多かったこと、現環境では特殊エネを破壊する動きが強いと考えていたためサイド落ち考慮の3枚採用に至りました。

グッズ19枚

相手が雷デッキのときは、不意のパラライズボルトに注意してください。
縛られて1ターン作られてしまうなんてこともあるので事前にグッズを使う動きをすることも必要です。

○タッグコール 4枚
デッキの主軸となる「シロナ&カトレア」「マオ&スイレン」「グズマ&ハラ」「ルカリオ&メルメタルGX」にアクセスするためのカードです。できるだけ無駄遣いをしないように立ち回りたいですが、中盤以降は山札の純度を上げるために敢えて使ってトラッシュに送る動きも悪くないです。大体1ゲームで3枚くらいは欲しくなるように感じます。

○リーリエのピッピ人形 3枚
ゲーム展開が早くなったフュージョン環境において、こちら側が1ターン分つくれるorボスを強要できる択ができる優秀なカードです。ポケモンいれかえを4枚採用しているため、壁役にしても強いし、ザシアンVがブレイブキャリバーを連打するためのいれかえ先としても優秀です、大好き。一方でスイクンの打点を上げる一枚になったり、ヨガループの的になってしまう場合もあるので、対面によってはリスクケアまで考えなければなりません。

○ポケモンいれかえ 4枚
ピッピ人形を壁役に使いたいシーンが増えたため、4枚採用しています。また、ボスの指令で縛られる動きが少々苦しいためその解答札として、ブレイブキャリバーを連打したい時にも使えます。

○メタルソーサー 3枚
ルカメタザシザマのメタルソーサーは、3神ザシアンのような鋼エネを積極的にトラッシュして使う動きとは異なるものだと考えています。基本的に使うタイミングは、バトル場の鋼エネ付きポケモンがきぜつしたあとになります。相手視点だと不意にアタッカーが起動することになるため、相手のプランを崩すためのカードとして機能すると考えています。手札に鋼エネが3枚以上あればタッグサポート(主にシロカト)で一枚トラッシュしてソーサーでつける動きをすることがあります。基本は毎ターン手張りできることが大切です。

○リセットスタンプ 1枚
基本的にはリソース管理しやすい構築なので、1枚あれば事足りました。欲を言えば2枚目を入れて1ゲームに必ず1回は使えるようにしたいのですが、スタンプ耐性が高いデッキが比較的多いことから二枚目にとって代わる枠はありませんでした。また、山切れを狙うプランも取りやすいデッキタイプであることから敢えて打たない択も頭の片隅に入れておきましょう。

○ツールスクラッパー 1枚
前日まで2枚目の採用を考えていました。このデッキにおいて重要な役割が多いからです。
・相手のツールジャマーやハチマキを壊して耐久を上げる役割
・LOプランをとる際に、ボスの打ち先のポケモンについている風船を壊す
・相手のタフネスマントやおおきなおまもりを壊して耐久値を下げる

一枚採用に落ち着いた理由は、ミュウ対面では風船ついてないポケモンを縛れば良く、ハチマキ付きはワンパンを狙わせることでタブレットを積極的に消費するためリソース切れに繋げやすいと考えたためです。耐久上がって倒せないターンはプレイングで1ターン捻出できれば間に合うと考えていて、一枚で我慢しました。

○タフネスマント 2枚
主にザシアンVに付けて耐久を上げます。スイクンの流行からツールスクラッパーが採用されているケースが多いため、脳死で2枚ともつける動きは避けたいです。手札に一枚あるけど敢えてグズマハラから持ってきてつける動きも強いですね。ザマゼンタVにも付けられますが、くちたたてじゃないと耐えられないシーンもあるためザマゼンタVにつけるかはよく考えましょう。

○くちたたて 1枚
ピーキーなカードで賛否が分かれる採用かと思われますが、タフネスマントとの差異を列挙します。
・テンタクル対面で要求値を一枚増やすことができる(フルメタル込で9枚)
・ダイランス250+クイックシューター×2(40)=290を耐える
・ハチマキ込ダイミラクル(140)+込ダイミラクル(140)=280を耐える
・ダイミラクル(130)+ダイミラクル(130)+タブレット(+30)=290を耐える
・ダイミラクル(130)+マオスイ(-120)+雪道+タブレット×2(+60)+テクノバスター(210)=280を耐える
・ダイミラクル×2(260)+マオスイ(-120)+込ダイミラクル(140)=280を耐える
・フルメタル込で雪道ダイガイスト10枚を耐える

ちょっと算数するのが疲れてきてしまったので、調整段階で起きた代表的なシーンだけ取り上げました(笑)
タフネスマントと比べて20HP上がることは、現環境の様々なシーンにおいて相手への要求を上げることができるため、盾を採用しました。

サポート16枚

現環境においてサポート16枚もあるデッキは少ないと思います。毎ターン使わないと盤面形成が間に合わないのでこのくらいが好ましそうです。

○グズマ&ハラ 2枚
先2と後1に使いたいカードであるため、サイド落ち考慮の2枚です。耐久上がる札と回復札とクイックボールみたいなエネを持ってこれます。コーティング鋼を不採用にしたため、鋼エネにならないところに注意。タッグコールが雪道への解答にもなり、予選4戦目では大変お世話になったカードです。

○マオ&スイレン 3枚
このデッキタイプの特徴である回復ができる代表的なカードです。単純に入れ替え札として使うこともでき、ボス+パラライズボルトへの解答になります(決ト1回戦)。基本的にサイドを取られたくない関係上なるべく現物を増やすべきと考えて3枚です。後述しますが、特にクワガノン対面では勝ち筋を追うために3枚必要です。

○シロナ&カトレア 2枚
ボスやマオスイを拾いながら縦引きする、メタルソーサーを積極的に使う際に鋼エネ1枚をトラッシュできる地味だけど3枚目が欲しくなっちゃうカードです。序盤にタッグサポートのコストでボスをトラッシュし、後で拾う動きが強いです。相手にハンド干渉を要求できる他、山札にボスが4枚ある状態を作れるためマリィやリセットスタンプで解答札を引きやすい山づくりをすることができます。

○ボスの指令 4枚
ゲームの流れを変える、ゲームを決定づけてくれるカードです。デッキの性質上確定でサーチできるわけではなく素引きかシロカトで拾う必要があり、使いたい場面も多いため4枚でした。またサイドをとる動き以外にも、縛るために使うことが多くLOプランを通す上で重宝しました。ベンチの3神やレック、黒馬VMAXに2エネフルメタル打つためにも必要でした。

○マリィ 4枚
相手の手札に干渉しつつ、縦引きして鋼エネを探しにいけるカードです。博士の研究の方がドロソとしては優秀ですが、トラッシュしたくないカードも多いためマリィでした。相手の前ターンの動きが鈍い時は我慢して打たないことも大切です。良くも悪くも手札がデッキボトムにいくので難しいカードではありますが、相手を妨害して1ターン稼ぐことに貢献してくれます。

○エリカのおもてなし 1枚
盤面にポケモンを並べるデッキタイプが多い環境であるため、手札を抱えながら大量ドローできるのが強くて採用しています。手札消費が激しいのでエリカ使えると手札にかなり余裕が生まれます。環境に応じて博士の研究と入れ替えることになりそうです。

スタジアム3枚

環境に応じて、無人発電所やキルクス温泉、混沌のうねりを採用したりします。

○結晶の洞窟 3枚
本当は4枚入れるべき強カードです。30回復は地味ですが、後にボディブローのように効きます。マオスイ込みで確定数をずらしたり、クイックシューター1.5回分を帳消しにすることができます。単純に雪道をどかすカードにもなるので多めに採用したいところです。3神やレック、ジュラル丼対面はこの恩恵に便乗されてしまうのでタイミングみて貼りましょう。(ダメカン乗った相手ポケモンを倒すターン)

エネルギー14枚

○基本鋼エネルギー 12枚
フュージョン環境以前は10枚で、コーティング鋼2枚でした。しかしミュウVMAXの台頭により、うねりの扇を採用したデッキが急激に増えました。ルカメタザシザマは決してエネルギー準備が早いデッキではないので、手張りした特殊エネを剥がされることはかなりの痛手でした。
また白馬スイクンの増加で炎タイプが姿を消したのでコーティング鋼は不要と判断して基本鋼エネに置き換えました。さらに、ふとうのつるぎの当たりが増えることで展開の早い環境に適応しやすくなったように思えます。

○キャプチャーエネルギー 2枚
数少ないポケモンを展開するためのカードですが、デッキの性質上3体出せればゲームが成り立つのでこの枚数です。前述した通り、うねりの扇で剥がされるためできるだけ優先して鋼エネを貼るように心がけましょう。ザシアンVに貼ると逃げエネとしてしか使えない点がネックです。

検討したが不採用になったカードについて

○ギルガルドV
ルカメタと同様に環境に一定数存在するメタデッキ「ジュナイパー」への解答となるカードです。ミュウVMAXのダイミラクルや、うらこうさくインテレオンが環境に多く存在するため立ち位置が厳しすぎると考えて不要と判断しました。

○クラッシュハンマー
めちゃくちゃ好きなカードで、CL京都配信卓でもクラハンを搭載したザマゼンタデッキを見かけました。今回のルカメタザシザマは、エネ破壊をメインにするコンセプトではなかったため不採用となりました。しかしながら、現環境でのエネ破壊はかなり強いと考えていて、シティまで時間があればエネ破壊をコンセプトにしていたかもしれません。

○おおきなおまもり
CL京都ジュニアリーグで優勝したルカメタデッキに採用されていたのをみかけました。確かにルカメタにつける道具として採用したい気持ちが生まれましたが、ザシザマの耐久を上げることの方が優先順位が高かったため採用を見送りました。

○アスナ
こちらもCL京都の配信卓で見かけました。相性が良さそうなことは認知していたものの、基本エネ軸ミュウの存在等を加味した上でエネ破壊に寄せないのであれば不要であると判断しました。しかし、このカードも考察の余地ありなので試してみたいですね。

○セイボリー
Twitterのリプで質問が来ていましたが、このカードも候補として考えていました。ベンチを並べるデッキが多く刺さりやすいメタカードですが、意識されてしまえば怖くないという認識でした。また不要なポケモンが消えてベンチに空きが生まれることはあまり好ましい状況ではありませんでした。特にミュウVMAX対面ではベンチにミュウVMAX1、ゲノセクトV2、ミュウV1、オドリドリが並ぶため、分かり手であればゲノセクト2枚をトラッシュされてしまい、LOプランを通せなくなってしまいます。難しいカードです。

○カゲツ
フュージョンアーツにて収録されたカードであり、特殊エネ、道具(マントや風船)、スタジアム(うねりや雪道)環境であることから面白い一枚でした。これもアスナ同様に、妨害に寄せた構築であれば採用の余地があったかもしれません。逆にルカメタ側が使われると結構困りそうな一枚でもありますね。

○混沌のうねり
雪道の流行から採用を検討しましたが、リセットホールマーシャドーの存在や結晶の洞窟の30回復が強かった点から採用を見送りました。後貼りすることで相手のスタジアム2枚分を消費してくれます。

○無人発電所
主にパーフェクション系統を意識しての採用が多かったのですが、現環境はパーフェクションにとってかなり向かい風であるため採用を見送りました。テンタクル対面ではサイドをとるタイミングで貼ると、オドリドリGXを止められますが貼り替えされやすいです。

○ガラル鉱山
ルカメタを握り始めてからすごく好きになったカード。今回はあくまでもサイドは取り切るを前提にデッキを組みましたが、LOプランを通す場合に風船を否定できるカードだと考えています。以前リーフィアVMAXでザマゼンタVと対峙してほぼ勝ち筋が消えた際に鉱山ボスでLOさせて勝ちを拾ったことからアイデアを得ました。話が逸れましたが、考察しがいのある一枚です。

対面ごとの立ち回り方、気をつけること

ルカメタザシザマを持ち込むにあたって、特に立ち回り方を練習したデッキタイプを紹介します。ただ正直な話、盤面と自分の手札と相談しながらその場で決断していることが多いので参考程度で見ていただければと思います。他の対面の要望や詳細の追記等ございましたら、Twitterの(@1chandog)にてDMいただければ順次行う予定です。

○白馬スイクン

この対面では、序盤にルカメタの1エネフルメタルを使うと比較的安心して立ち回ることができますが、使わなくても勝てるため悩ましい部分でもあります。
白馬に対して弱点をつけるため、有利に見えますが体感は微有利程度です。
弱点とっているにも関わらず、白馬VMAXをワンパンできるのはザシアンVしかおらず、雪道から動きを制限されると白馬側に制圧されて負けてしまいます。スタジアムはできるだけ後貼りを意識しましょう。マントスイクンも少々重く、白馬のダイランスを気にしながら戦う必要があります。この対面はピッピ人形は広げずに置いても1体で、そのターン中に山に返せることが望ましいです。
メジャーな白馬スイクンは、水エネが8枚、メロンが3枚、たっぷりバケツが2枚、雪道2〜3枚なので、敢えてダイランスを打たせながらマオスイ+洞窟→ピッピ前or殴り返すで耐久していけると後半の立ち回りがかなり楽になります。

・ルカメタを使用する場合

先2か後1で1エネフルメタルウォールを宣言します。ザマゼンタVが雪道ダイランスを耐えるようになります。問題はザシアンVで-30されても220入ってしまうためタフネスマントをつけながら守るように立ち回ります。ザシアンVで白馬VMAXをとる動きを心がけましょう。白馬Vが後半に出てくれば、育成されたザマゼンタVやルカメタでもサイドが取れるため楽に立ち回れます。ただし、不意のやまびこホーンでルカメタ2回取られて負ける筋があることだけは念頭においてください。
基本的にスイクンVをアタッカーにしている時は、ベンチを制限することで大きなダメージを防ぐことができます。盤面次第ですが、ルカメタのこうてつのこぶしでマントスイクンに50乗せておくと後のザシアンVでサイドを回収しやすくなります。

・ルカメタを使用しない場合

フルメタルウォールを宣言しない場合、ダイランス+クイックシューターでマントザシアンが取られます。初ターンないし、2ターン目まででルカメタに触れない場合はやむをえませんが、基本的にこのプランは余裕が生まれにくいためオススメできません。ザシアン単に近いような形の動きが求められ、2、3ターン目くらいから白馬を狩り続ける必要があります。そのためふとうのつるぎで、エネが付くことを期待しなければなりません。中盤以降はザマゼンタVも運用する必要があるため、手張り権はザマゼンタに使っていきたいです。アサルトタックルは130ダメージですが、連打できてマントスイクンを2パンできるので優秀です。
またマントスイクンにブレイブキャリバー当てることでスクラッパーがサイドを取れるカードに変身するので覚えておくと助けてもらえる時があります(準決)

○3神系統(ザシアン、ガラルファイヤー)

以前は、3神ザシアンというザシアンVをメインアタッカーに据えた構築が多くルカメタは微不利の認識でしたが現環境ではザシアンVではなくガラルファイヤーVがメインアタッカーになっているケースが多いためファイヤーだけなら微有利、ザシアンVがいても五分程度の認識です。基本的にはルカメタを運用して、2エネフルメタルを3神に当てながら、アルティメットレイを打たせないようにして、マントザシアン2体を育成していきます。相手のザシアンVを倒すことが勝利への近道といえます。ザシアンVがいない場合、基本的に道具がついていないこちらのポケモンをワンパンしてくるアタッカーがあまり存在しないため、順当にサイドを取り進めれば勝つことができます。たまにゲンミミ入った構築見かけるので油断は禁物です。結晶の洞窟は、相手の3神も回復させてしまうのでダメカン乗った3神を倒せるタイミングで使いましょう。またトキワの森を貼ってくるケースが多いので、鋼エネを積極的にトラッシュしてメタルソーサーを使いましょう。2体倒されると負けるので、この対面に限っては積極的にソーサーを使いにいくべきです。

○ミュウVMAX

この対面では、サイドをとりきるプランとリソース切れを狙うLOプランの2つを同時に追う必要があります。基本的にはリソース切れのLOプランも追えるようにするため、ルカメタは使用します。この対面に限り、ルカメタには相手にリソース吐かせるための大きなピッピ人形みたいな役割を担ってもらいます。ミュウVMAXは2ターン目から高火力で殴ってくるので非常に厄介な相手です。多くの人がルカメタの立ち位置が厳しいと感じた主な要因なのではないでしょうか。CL京都の配信でもチラッと話題に出ていましたが、パワータブレットと入れ替え札をどれだけ序盤に消費させられるかがこの対面の明暗を分けます。同じ分かり手、練度同士でミュウVMAXとぶつかり合うと微不利をとる対面です。

基本的な立ち回り方は、ルカメタ、ザシ、ザマ、ザマとアタッカーを起動していきます。ザシアンVは盤面次第にはなりますが、アタッカー運用する場合と置きドロソとして手札補充に貢献するシステムポケモンとして使う場合があります。先行なら先2で2エネフルメタルでエネ破壊(特に基本エネ)、後攻ならミュウVにエネが付いていてルカメタがベンチに下げられない場合は、1エネフルメタルを宣言します。その後は、ザマゼンタVを育成しながらザシアンVで手札を補充していきます。ルカメタが取られたあとは、ザマゼンタVで積極的に殴って特殊エネを破壊しにいきます。あくまでもサイドを取り切るための動きをしましょう。最初からLOプランを狙ってしまうと、ミュウVMAX側も慎重にリソース管理してきますので縛りきれずに負けてしまいます。

分かり手であれば、ベンチにはミュウVを必ず一体置いているため、VMAXへのダメージが蓄積するとサイコジャンプで逃げられます。特殊エネ軸であれば次第にリソースが枯れ始めるのでマオスイで耐久しながらダメージを与えましょう。序盤にパワータブレットを消費させることで終盤にザマゼンタVがワンパンされる可能性がほぼ消滅します。(ツールジャマー雪道テクノバスターを除く)また、マオスイが打てないタイミングや入れ替え札が計3〜4枚トラッシュに見え始めたら急にボスでゲノセクトVを縛る動きに切り替えましょう。調整段階で仮想敵としたミュウVMAXのメジャーな型は、入れ替え札が4枚前後であったため、投了をいただける場合が多いと考えています。

○連撃テンタクル

環境考察でも話した通り、非ルール対面は基本的にサイドレースで不利をとるかつ、青天井出してくるテンタクルは理論上相性最悪のデッキです。しかし、平均して8〜9枚のれんげきカードを要求できるため、相手の噛合次第でワンチャンス掴むことができます。この対面ではルカメタが1エネフルメタルを宣言してから、盤面を作る動きが基本ですが、先行をとった際に先2でルカメタに2エネがつき、相手盤面にれんげきマーイーカが一体しかいない時に限りボスでこうてつのこぶしを使う場合があります。S3静岡のシティでもフルメタルを打つ前にこぶしでイカをとって1ターンもらい勝利につなげることができました。

アタッカーはルカメタ、ザシ、ザマで、ルカメタとザマゼンタVで小物、ザシアンVでオドリドリGXを倒すような流れになります。手張りは最も生存確率が高いザマゼンタを優先します。ルカメタが数ターン生き残りそうなら、ヘビーインパクト連打が強いためルカメタを育成する。相手が事故ってるときは可能な限り毎ターンサイドを取り進めたい。2パン狙ってきたらマオスイ+洞窟で分からせてあげましょう(笑)
相手が順当に動いてきた時は、アタッカーではなくシステムポケモン(オクタンやチラチーノ、ジメレオン)辺りを狙うと動きを鈍くできる可能性があります。無人発電所を採用することで相手のオドリドリGXを制限できますが、環境にパーフェクションが多い場合にのみ採用をオススメします。気休めにしかなりません。

○クワガノン

かなり厳しいマッチアップであるため、さすがに不利をとる認識です。
シティ当日は3神系統のデッキが増加すると予想、練度が高いクワガノンは少ないと割り切っていましたが、トーナメントにも残っていたみたいなので読みが甘かったといえます。マッチングしないことが対策といえます。

基本的な勝ちプランは2つです。エネ(デンヂムシ)を破壊し続けることと、クワガノンを倒し続けることです。
まずは、CL京都BEST4の構築をみてみましょう。

note クワガノン

釣り竿1とキャリー4採用みたいですが、エレキブラスターを3回打つことで勝利できるデッキと認識しているため納得の枚数です。本当にこれ作った人天才すぎる・・・こんな強いやつ世に出されたら困りますね(笑)

算数苦手なので何ともいえませんが、構築上おそらくクワガノンが作れるのは釣り竿込みで5〜6匹まで、デンヂムシは計10〜12体使える計算になりそうです。優先してふしぎなアメを使っているならば、1匹につき2体のデンヂムシがくっつきます。互いが順当に回ると4匹目を倒した時点で、デンヂムシ計8体アメ4個使っていることになりますが、アメがないため1ターンのロスが発生する場合が生まれます。クワガノンの4匹目を倒すまでの過程で、エレキブラスターの被弾をより少なくすることが勝ちへの近道といえるのでないでしょうか。
前提としてフルメタルから入るものとして、後攻だとヘビーインパクトを打つのはフルメタルこぶしを挟んでも3ターン目からになる。最速2ターン目からエレキブラスターが飛んでくると、4匹目を倒すまでに計5回打ちこまれることになり、単純に(200-30)×5=850ダメージを260(ルカメタ)+270(マントザシ)+300(盾ザマ)+マオスイ洞窟(回復)で耐える必要があります。

相手がザシアンVから優先して狙ってくれると勝てることもありましたがクイックシューターとの兼ね合いもあり、概ね勝てないことが分かりました(泣)
自分でもよくわからない理論を展開してしまいましたが、記事を買ってくださった方で算数が得意な人がいたら、計算して後でコッソリ教えて下さい。

【結論】簡潔にルカメタ側ができる最善の立ち回りは、
①フルメタルウォ―ルを使ってエレキブラスターの火力を170にする
②ザシアンとザマゼンタ(2体目ルカメタ)ベンチに展開
→グズマハラでマントや盾つける
③ルカメタをバトル場に置きながら、ルカ→ザマ(ルカ2)→ザシの順で育成
→ヘビーインパクトを連打orアサルトタックルでキャリーを浪費させる
④ルカメタにエレキブラスターを当てれば、マオスイ洞窟ピッピが成り立つ
→ザシザマから優先するならルカメタの行動回数が増える
⑤クワガノンを潰しながら耐久or手札干渉して、攻撃されないターンを稼ぐ

これに尽きるかと思います。来週以降のシティリーグではおそらくクワガノンが大量発生しそうなので、ルカメタを持ち込むのであれば特殊エネを破壊できる型に寄せるべきでしょう。

○黒馬マホイップ

黒馬マホイップには、ザマゼンタの通りが良いように見えますがゲンミミやホロウバインドの黒馬V、雪道など気をつけなければならないカードが多く存在します。雪道がなければ五分から微不利、ガッツリあるならほぼ無理です。この対面はルカメタ側に大きなハードルが2つあると考えています。

1つ目は、ゲンミミのホラーハウスGX→ポルターガイストを耐えるということです。リストを見れば分かるように、トレーナーズ(特にサポ)が多く入っていて手札にも溜まりやすいためポルターガイストが刺さりやすくなっています。
2つ目は、序盤の雪道+シャドーミストと終盤ザマゼンタへの雪道ダイガイストです。盤面形成の際に、ザシアンへの依存度が高いので特性を止められてしまうとかなり遅れをとります。またザマゼンタも特性消されると全く驚異ではなくなるため、負けてしまいます。混沌のうねりの採用も検討しましたが、雪道型にはリセットホールが2枚積まれているため、簡単に雪道を置かれてしまいます。フュージョン環境での雪道型は多くなさそうです。

基本的にルカメタの2エネフルメタルを黒馬VMAXに当ててエネ破壊することで、相手の展開を遅らせます。ゲンミミ+VMAXの3-3を意識しましょう。ザマゼンタVで詰み盤面を作りたいのでゲンミミから優先して処理しにいきましょう。同時に相手の入れ替え札の枚数も気にしながら、急にLOプランに切り替えられることも頭に入れながらプレイすると比較的勝ちを拾いやすいです。

○いちげき系統(ウーラブラッキー)

TwitterのDMにてリクエストをいただいていたので、いちげき系統についての見解も軽く紹介します。

特にブラッキーVMAXはいちげき系統の大幅強化となりましたが、雪道の流行を鑑みるに刺さりが悪いと判断し、対面練習は雪道ゲンガーのみ行っていました。いちげき系統のデッキには、基本的にルカメタを使わない方針を取ります。ザシアンとザマゼンタ2体を運用していく形をとります。立ち回り方として大切なのは、いちげきのほうこうをたくさん使わせること、活力の壺を積極的に使わせることです。主にウーラブラッキーとゲンガーのデッキが環境に存在するため、この2デッキタイプについてお話します。

基本的には微有利と考えています。序盤からザマゼンタにエネを集めながら、ふとうのつるぎでザシアンを並行して育成します。ルカメタスタートした時は、2エネフルメタルをエネ付いたウーラに当てることを意識してください。
このデッキタイプには雪道が採用されてないケースがほとんどであり、ザマゼンタへの主な解答がキョダイイチゲキと、一撃ウーラVやブラッキーVの攻撃です。キョダイイチゲキを狙ってくる時は大概ザマゼンタを嫌って打ちにきます。ジワジワダメカンが乗った一撃ウーラVMAXは、キョダイイチゲキ後はバトル場で放置されることが多いのでピッピ人形でも前に出しながら盤面形成orダメージを蓄積させていきます。
ブラッキーVをはダメカンが乗っているとアタッカーとして驚異になるため、中盤はザシアンを運用しながら積極的にブラッキーVを狩ることでザマゼンタVが強く出れる盤面をつくり、終盤はアサルトタックルで動きを制限しながら戦いましょう。忘れがちですが、巻物系は不意に出てくるとプランが狂ってしまうので「どはつてん」は頭の片隅に入れておきましょう。

○雪道ゲンガー

安定感に欠け、後攻とると正直何もできないデッキですが、ミュウVMAXや3神系統、ザマゼンタVにもかなり強いと思います。ルカメタ視点は微不利と考えています。
またCLよりは短期戦(とはいえ最大8戦)のため持ち込みやすいと考え、意識はしていました。
基本はゲンガーV、VMAXがバトル場にいるので序盤からマリィを使用しながら相手の手札を細くしつつ、スタジアムカードにつながるカード(タッグコール、グズハラ、現物)を持てるようにします。ルカメタスタートした時は、2エネフルメタルをエネ付いたゲンガーに当てることを意識します。相手はザシアンを狙ってきやすいので、早めにブレイブキャリバーを当てていきましょう。
ウーラブラッキー同様に終盤はザマゼンタで抗うことになるのでベンチにピッピ人形置けると回復プランも取れるのでオススメです。アサルトタックルではハイド悪をトラッシュすることで動きを制限しやすく、いちげきのほうこうを使わせやすいです。雪道キョダイマルノミが辛いですが、くちたたてが付いていることでザマゼンタの生存率が上がります。

追記 CL福岡レポート

先日11月3日に行われたチャンピオンズリーグ福岡に参加してきたので、その反省の意味も込めたレポートです。
結果は、5勝3敗でドロップという不甲斐ない結果となってしまいました。
使用したデッキはルカメタです。
シティリーグに引き続き、悪くない立ち位置であると考えていたため、持ち込みました。

note CL福岡レシピ

シティで使った構築から59枚同じもので挑むことになりました。
マリィの4枚目を結晶の洞窟4枚目に変えることで、頂きへの雪道への解答を厚くしました。

対戦レポートに入る前に、CL福岡後の環境でルカメタを使う予定である方のために今回の反省ポイントを簡潔にまとめさせてもらいます。

○クワガノンを意識するなら「にじいろのはな」は採用しましょう
○3神を厚く見るならザシアン4枚目とザマゼンタ3枚目は入れ替えるか検討
○不利マッチでも負けない立ち回りをして、最後まで諦めないこと(大事)


1回戦 スピードザシアン 3-0後⭕️
相手の手札が芳しくなく、スタートしたルカメタにエネルギーを集めて順当に攻撃して勝ち。

2回戦 クワガノン 4-6後❌
この対面はルカメタ2枚とザシアンを使うのですが2体目のルカメタを置くタイミングが難しいです。本来であれば「にじいろのはな」を採用することで解決できる問題です。プレイングで何とか補えると考えて不採用でしたが、素直に採用していれば落とすことはないマッチでした。(構築段階でのミス)
ザシアンがエレキブラスター2発目で気絶したターンにルカメタ2体目を置こうと決めていたのですが、マリィで流されてしまい、そこからデッキを混ぜることができませんでした。結果的に2体目のルカメタがザマゼンタに置き代わり、クワガノンをワンパンできずに負け。トラッシュにレスキューキャリー3枚とデンヂムシ2枚を確認していたので、ラストターンにボスで後ろのジメレオンを取りましたが、対戦後に相手から4枚目のレスキューキャリーが最後までサイド落ちしていたと聞きました。結果論ではあるものの、アサルトタックルで前のデンヂムシを剥がせば勝ち筋を追えていたのでこれもミス。

3回戦 レジドラゴ 6-2後⭕️
相手のバトル場にクイタランが見えた時は終わったと思いましたが、レジドラゴから優先して育ててくれたので弱点を気にすることなく耐久して勝ちました。

4回戦 ミュウVMAX 0-2後⭕️ 投了
クラハン採用型のミュウVMAXでしたが、ボスでゲノセクトVをバトル場に縛りながら盤面を形成しつつ、相手に入れ替え札を要求させました。くちたたて付きのザマゼンタで特殊エネを破壊し続けて投了をいただきました。

5回戦 黒馬マホイップ 0-5先⭕️ 投了
お互いスタートがゆっくりだったので、ふとうのつるぎで盤面を形成しつつバトル場のザマゼンタを育成。早期にオーロット&ヨノワールGXが起動してザマゼンタを狙ってきたため、2エネフルメタルを当ててエネルギーを破壊する。その後はボスで縛る動きを見せながらLOを狙ったところ、投了をいただきました。

6回戦 3神ファイヤー 2-6後❌
ザマゼンタでスタートしてしまい、手札も弱くルカメタが着地できないままオルタージェネシスを宣言されてしまう。こちら側は2ターン殴れないまま、アルティメットレイをザマゼンタに当てられる。育った相手のザシアンをボス+ブレイブキャリバーで倒すが、返しにザマゼンタがとられる。こちら側の2体目のザシアンが育ちきらないまま、ザシアンをガラルファイヤーで取られてゲームセット。3神をTier1に据えながら、ザシアン3ザマゼンタ3構築で持ち込んだ部分に事故の要因を感じる。今回はミュウや黒馬などVMAXデッキに対するザマゼンタの価値を高く感じていました。

7回戦 3神ゲノセクト 4-4先⭕️ 投了
オルジェネの返しにフルメタルを当てながら、積極的にメタルソーサーを使わせる動きを意識しました。終盤に相手がフルメタルの−30を忘れていたり、勝ち筋が見当たらなかったのか、投了をいただきました。

8回戦 悪パーフェクション 0-5先❌(シャロンさん)
ルカメタスタートで、ザシアンをベンチに置けたものの育成が遅れる。相手バトル場にブラッキー&ダークライGXでベンチのマニューラGXやシルヴァディGXにエネが溜まっていたのでボス+ブレイブキャリバーを狙うも一向に引き込めずにいました。この時、なぜかグリードクラッシュでサイド4−2で取られて負けることを恐れて3エネ付いたルカメタをベンチに逃がしてしまい、ピッピ人形を前に出したターンがありました。結果的にザシアンにデッドムーン当てられて1ターン動けないターン作られて詰み。明確にミスであり、我慢してバトル場で待機させておけばデッドムーンの返しにフルメタルが打てたのでまだ勝ち筋を追えた可能性があった。これに関しては不利マッチ云々ではなくプレイングミスでした、本当に反省。

おわりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
私自身が7月頃にルカメタのある有料記事を買って練習を始めたところ、約2ヶ月はかかりましたがシティリーグで優勝できるレベルまで達することができました。

本記事が、ご購入してくださった方の力になれたら幸いに感じます。
また、適宜追記をしてこうと思いますのでよろしくお願いします。

それでは今回はこの辺で失礼させていただきます。
良いポケカライフをお送りください。