見出し画像

イシューの種類と性質

①イシューは「完全情報イシュー」と「非完全情報イシュー」の2種類に分かれる。
②完全情報イシューは答えが1つに絞られる。非完全情報イシューは答えが1つに絞られない。
③イシューの難易度はイシューの種類で決定されない。

イシューは「完全情報イシュー」か「非完全情報イシュー」に分かれる。

画像1

「Yの数値を答えろ」というイシューがあったときに、「Y=2+3」は"完全情報イシュー"に当たり、「Y=X+3」は"非完全情報イシュー"にあたる。

どちらのイシューか見極めるためのポイントは、方程式内の"変数の有無"だ。

完全情報イシューは答えが1つに絞られる。非完全情報イシューは答えが1つに絞られない。

異なる点は、"完全情報イシュー"は答えが「5」と1つに定まるが、"非完全情報イシュー"は答えが「Xによって異なる」ため1つに定まらないことだ。

実世界で例えると、「税金の支払額は?」や「民法の66条は?」は"完全情報イシュー"のため答えは1つに定まるが、「女の子を必ず口説ける方法は?」や「明日の裁判の結果は?」は"非完全情報イシュー"のため答えは1つに定まらない。

イシューの難易度はイシューの種類で決定されない。

一見すると、非完全情報イシューの方が答えが1つに定まらない分、難しいと感じるかもしれないが、そうとは限らない。

画像2

例えば、この問題を見た時に、①の"完全情報イシュー"を暗算で頑張るより、②の"非完全情報イシュー"を見て、さっとグラフを描いてやったが早いのだ。

画像3

これは、「会社の税金額を計算して?」と「(冬の時期に)明日も寒いかな?」と聞かれたとき、前者(完全情報イシュー)はプロフェッショナルが数人がかりで計算するが、後者(非完全情報イシュー)は「たぶん寒いと思うよ」という答えで済むのと同じだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?