【指す順9thA2】三回戦 対局前夜のこと

 2回戦の振り返りは鋭意作成中、わんなくです。

 いやー、2回戦も負けまして2連敗です。そして迎えるは3回戦ロポソソさん。
 対局はじめまして定期です。今回も対局前の印象や戦型選択などを本記事にて書いていきたく思います。


(参考:ロポソソさんの対局前記事。この内容にも触れつつ進めていきます。名前の統一感ないじゃん)

(参考:前局の対局前記事。予想自体はちゃんとできてます。敗因は単純に棋力が足りてなった)

~印象について~

 対局自体ははじめましてなのですが、以前からXでは拝見しておりました。所感を一言でまとめられるクールな印象。

 将棋についてですが、とりあえず24の直近のレート戦は拝見いたしました。袖飛車を多用されています。

 が、今期指す将順位戦は2局ともに対四間飛車で、金無双急戦に構えていらっしゃいます。1局目の対シメサバさん戦では短時間で好手連発し美濃囲いを攻略。2局目の中碧さん戦は高美濃に対して片矢倉に組み替えてから▲86銀~▲75歩と玉頭で果敢に攻めにいくも少し足りず。

 どうやら指す順では袖飛車は封印の方針のようです。どこまで信用できるかは眉唾ですが。

 さて、作戦はともかくですね。浮き飛車を多用されています。これは野良24と指す順で共通。

 そして攻め潰しで勝たれている印象。粘る余地を与えないままに勝つ、という最高の勝ちパターンを持っていらっしゃいます。
 イメージとしては居飛車党というよりも石田流党に近いかなと思います。

 この勝ち方というか方針の立て方が、わりと私と似ているところがあるなと思っています。自己評価と他者評価は大概違うので、どう思われるかはあなた次第ですな所はありますが、そう感じます。


~戦型選択について~

 戦型について、A2に居飛車党が少ないので、相居飛車にしたい気持ちはものすごくあります。特に相掛かりとか。
 あるのですが、ここまでの2連敗とその負け方、ロポソソさんの得意な勝ち方を考えるとなかなか手が伸びないところ。

 なので、今回はちょっと変則的な指し方を目指しに行こうと思います。戦型選択の条件は以下の二つ。

 ①浮き飛車にされにくい
 ②粘りがききやすい

 この二つの条件に合致する戦法なのですが、まず先手番は端角中飛車を指したいと思っています。
 理由は2つ。

 まず、浮き飛車にすると即死級パンチが入る筋があること。
 具体的には以下のような筋。

浮き飛車咎めの例

 図以下は飛車を横に逃げると後の▲48角~▲86歩が強烈。かなり強力なハメ手筋です。
 実際にこうは進まないとは思いますが、この筋があり得る、ということだけでもポイントは高いです。

 もう一つは、ガンガン攻める展開になりやすいこと。ロポソソさんが受ける展開を強制できる、というのはロポソソさんの方針を崩せるという意味でかなり大きいです。

 そもそも金無双急戦は、厳密にはしっかり受けないとすぐに形勢を損ねるかなり神経を使う戦型だと思っています。恐らくロポソソさんはそのタイプでは無いので、攻め合い勝ちが見込めるような展開に進みやすいと思います。

 厳密にはやや不利の端角中飛車であっても、「攻める」という方針を実行に移すにはかなり有力な戦型とみています。なので採用予定。

 なお、攻め合い勝ちに必要な棋力が足りているかというと……


 後手の場合ですが……さすがに端角中飛車では手が間に合わない気がするので、どうしましょうかね。

 本当はレグスペを採用したいのですが、恐らく▲26歩~▲25歩スタートなので、2手損する計算になるんですよね。

 レグスペの意図としては、
 ①やはりこちらから攻める展開になりやすいこと
 ③なんにせよ浮き飛車にはされにくい
 ②ロポソソさんは急戦地下鉄飛車あたりを採用されそうなのですが、こちらは穴熊で粘りがききやすく、ロポソソさんの玉へのカウンターが厳しく入りやすいこと

 なので2手損してもアリといえばアリなのですが、②の展開はロポソソさんがむしろ好みそうな気がするんですよね
 その上で2手損してまで選ぶか、と言われると……いやアリなのか?

 基本的に▲26歩~▲25歩スタートは角交換振り飛車が嫌な人のスタートなので、むしろ狙ってもいいかもしれない。
 盤面的な損はありますが、展開的な得が大きい気がする。

 ……といいながらも、やはりひよって結局雁木、みたいなこともあるかもしれません。この辺は気分の問題ですね。
 そもそも私自身が角交換振り飛車を指し慣れているかというと微妙ですし。指しはしますが。でも雁木も指さなくない?


 ……といったところでしょうか。
 今回は (というよりは今回もですが) なりふり構わず勝ちに行く戦型選択をさせていただきました。

 前期の序中盤なら間違いなく相掛かりを選択していたことでしょう。
 相手の得意に飛び込める人は、相手の苦手を見破って狙い撃ちもできるんだぞ、というところを見せられるよう頑張りたいです。

 それではまた振り返り記事で。


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