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自作短歌

習作 雑だと思う

路地裏で 毬つく孫を見る老婆 8月14日の午後である 

走れども 走れどもなお 果て見えぬ 額に汗す ああ夏稽古   

春爛漫 午睡の後に手に取るは ツルゲーネフの「初恋」だねと

リュート弾く 天使が笑う 夕暮れに 舞う秋風は 頬を伝いて

「吹かないで」 痛みに疼く 頬伝う 生暖かい 秋のそよ風

「どうしてだ?」 春を謳いし 娘らの 目に映りしは 飾らなき”君”  

いじらしき 心情映える 春の恋 ”見えてるかしら” 私のことが

愛おしき あの人の”罪”が 悲しくて いくど泣けども 蒸す夏の夜

  





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