そうだ 漫湖、行こう。

おじさんがアイドルの女の子の顔の判別が出来ないのと同じようなもんなのかもしれないが、40代くらいの「主婦のカリスマ」的なモデルさんの区別が全くついてない。カズの嫁か否かだけはわかるけど。そんなわけで、「彼女はいつまでも若々しく美しい」と、このCMで賞賛されている富岡佳子なるモデルさんも知ってるような気もするし、知らないような気もする。あとカズの嫁ではない。

まあ、そんなことはどうでもいいことだ。結局こっちは興味がないってだけだし、むこうからしてもこっちは客じゃない。寿司屋に来ない人が中トロと大トロを区別できなくたって別にいいじゃないか。いつかふと興味が湧けば勝手に覚える。というわけで、とりあえずナレーションで言われている通り、若々しく、美しい人であることが認識できればいい。問題は、その後だ。

“そんな彼女が習慣にしてるのは…エッチです。”

こんなんアウトでしょ…!?いくら水素水のCMだからって、こんなこと許されるのか!?これがいいってんなら、AKB集めて「漫湖大好き!」って言わせてもいいってことになるでしょうよ、だって漫湖のCMなんだから!!

…取り乱した。なんだろう、「漫湖のCM」って。いや、でも漫湖は漫湖しか呼称ないわけだけど、こっちは別に「水素」でも、なんなら「エイチ」だっていいところをわざわざ「エッチ」なんだから。漫湖のCMよりよっぽどたち悪いよ。だから漫湖のCMってなんなんだよ。

本来、触れたら負けなんだ、こういうのは。なんか最近よくそういうのあんな。そんで触れて負けてるな、おれ。いや、でもこりゃさすがに見過ごせん。「エロを潜ませる」って手法はこちらが根源的に抱く「おれの思い込み?おれだけ?」っていう誤認逮捕への恐怖、そしていざ「エロだろこれ!?」って指摘すると「え?そんなつもりはなかったんですがぁ。そんな風に考える方もいるんですねぇ…」っていう辱めのクロスカウンター、この二重の防壁に立てこもりつつ「なんでもいいから注目させる」という目的を達成するのである。「そもそもそんな手法、存在しませんが?」と言い張ることだってできる。見上げた狡猾さだ。だが今度ばかりは年貢の納め時だぞ、この野郎。

っていうかいいのか、たぶん主婦のカリスマ。たぶん素敵な40代代表。これどう説明されて出演OKしたんだ。しかも2バージョンあんだよこれ。30秒版と15秒版でナレーションだけ違う。もう一個はこう。

“彼女の若々しさの秘訣は…エッチです。”

いいのかって。こんなナメた真似、許しちゃだめだ。水素水の爽やかなCMにいけしゃあしゃあと入れ込んできやがって。「こんなの漫湖のCMのほうがマシです!」って言ってやんなきゃ。いや、結構マジで。漫湖のCMは言わなくていいけど。っていうか水素水って結局なんなんだ。エッチに夢中ですっかり忘れてた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?