まだ春とは認めない3月16日

日曜日だったか、あったかくなってきたしってことで、夜に散歩がてら少し離れたお気に入りの公園まで行って、ビールを飲んだら、これが寒いのなんの。で、今日は日中20℃を超えるくらいのあったかさだったし、今度こそ、と思って夜の公園でビール飲んだら、やっぱ寒い。春はまだだ。

今日行ったのは高井戸公園ってとこで、考えてみればあんまり行った記憶がない場所だった。高井戸は生まれた時から長く縁のある土地なんだけど、そのものずばりの「高井戸公園」は、意外に耳なじみも薄い。実際に行ってみても、やっぱり懐かしさとかもない。なんで今まであんまり来たことなかったんだろうか。不思議だ。「高井戸公園」っていう名前が逆に偽物みたいに思えてくる。本当にずっとここにあったんだろうか。なんかストレートすぎて怪しい。勝手に怪しまれる公園のほうはたまったものじゃないだろう。

だだっ広い原っぱに、ちょっとした遊具。それをぐるっと囲むように道がある。もう少し明るい時間にはランニングしてる人とかも多いんだろう。今日は、なんか変わった乗り物で何周もしてる人がいた。一見するとキックボードっぽいんだけど、短いスキー板みたいなペダルがついてて、両足で交互にこいで進んでいく。なんていう乗り物なんだろう。運動になりそうだ。そして、昼間だと必要以上に目立ちそうだ。だから夜に乗りにくるんだろうか。

すぐ近くの富士見ヶ丘駅を通る井の頭線の音と、たぶん調布あたりに向かう小型飛行機の音が定期的に聞こえてくる。ビールを飲む。寒い。正確に言えば、ナチュラルローソンで買ったプライベートブランドの発泡酒だ。この機会に、散歩と公園と、コンビニのプライベートブランド発泡酒の飲み比べをセットでやっていこうと思ってる。「やっていく」とは何か。まあいい。とにかく、まだ外で発泡酒を飲むには寒い。不思議な乗り物の人が一周して戻ってきた。

やっぱまだ寒いな、と思うたびに、不思議な乗り物の人が一周する。それを二、三回くらい繰り返すと、井の頭線の音がする。回数を忘れた頃に飛行機が空を横切る。そんなリズムだった。

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