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絵で読む物語

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絵と詩で物語を表現しています。 そこからイメージした見てくださった貴方だけの物語。 文章での物語も別で掲載していきますが、それぞれ楽しんでいただけたら幸いです。
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#物語

coffee drop 【詩〜絵で読む物語〜】

違う、嫌だ、やめてよ… そんな声が降る 空いた穴を見ない振りして進む うじうじ、ダメダメ、よろよろ… そして座り込む 空いた穴から溢れた気持ちが流れる ぽたぽたと、始まりの音がした ******** 絵で読む物語 【coffee drop】 様々な気持ちを込めて、文字を綴って出来上がった物語。 一番伝えたかったのは「ありがとう」 本当に身近な人に見てもらおうと声を掛けました。 その中で、様々な事情で文字が苦手だったり、読めない人がいることを知りました。他の

①espresso 【詩〜絵で読む物語〜】

クシャクシャと顔をしかめていた一口 守られていたことにも 気づかないで  また、甘い 甘いミルクに手を伸ばした ガタガタと揺さぶられてく線路の上 気がついたらこんなにも 進んだ針 もう、苦い 苦い珈琲に慣れてきた じわじわと穴が空いて広がっていく 何もない私だけが さらに歪(いびつ) ねぇ、もっと もっと苦く深く落ちてく ******** 絵で読む物語 【①espresso】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」 ただの絵として、あなたな

②green coffee 【詩〜絵で読む物語〜】

色とりどりの花が咲き誇る中 ずっとずっと空が泣いている そこへ向かう途中に赤が灯る 花々の美しさは知ってるのに どうして足は止まってしまう 溢れ出したものが、そこから遠ざける 辿り着いたのは「本当」を言える場所 ただ、受けとめてくれる貴方 緑が灯った後、少しだけ軽やかに ******** 絵で読む物語 【②green coffee】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」 ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の

④wave coffee 【詩〜絵で読む物語〜】

その含んだ笑顔 本物でも偽物でもいい ただ、私の中の貴方がいる いつもの笑顔 抜けた言葉と大丈夫が包む まばゆい光に装飾された世界 どこか遠く感じていた私を手招き 瞬く星と笑顔に足が動いた さらに進もうと一歩動けば 勝手に戻ってきてしまう足 行ったり来たりを繰り返して ついに止まった時に聞いた波音 ******** 絵で読む物語 【④wave coffee】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」 ただの絵として、あなたなりの物語をつ

⑥-1 drip bag(green coffee)【詩〜絵で読む物語〜】

封切れば、いつもの香り 俯いたまま。そこから一歩踏み出して 開かれた物語を見つめる 縛られたまま、止まったまま お互いの色を知ることもないまま 俯いたまま、それでも繋ぐキンセンカ 封切れば、新たな香り ******** 絵で読む物語 【⑥-1 drip bag(green coffee)】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」

ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の挿絵として…あなたの一番良い方法で受け取ってもらえ

⑥-2 drip bag(green coffee)【詩〜絵で読む物語〜】

分かってるよ でもそうすることしかできないし、別にそれで あとは少し分かるから、気をつける 知ってるけど ただ考える君の為に、ただそれだけ そうだと知っていたって、踏み出した 見てるようで 何も見ていなかったことに、気付かぬまま いつも「つもり」だったままで、走り出す バラバラと無色のまま、混じることなく渦巻く ******** オダマキの花言葉はInstagramに記載しています。 絵で読む物語 【⑥-2 drip bag(green coffee)

⑦ drip bag(stardust coffee)【詩〜絵で読む物語〜】

それは、思いもよらない 追い詰められて、瞬きさえできずに それは、思いもよらない 差し出された手、後ずさってく気持ち それは、思いもよらない 優しかった手、見えてなかった自分 重なり合う手、帯びていく熱 ******** 芝桜の花言葉はInstagramに記載しています。 絵で読む物語 【⑦ drip bag(stardust coffee)】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」

ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字

⑨‐1 Omelette rice【詩〜絵で読む物語〜】

なんとなく、わかった気がして一歩 だけど、やっぱり違う気がして、下がる ずっと行ったり来たりを ぐるぐる ぐるぐる 繰り返し 導かれて、傍に行けば 「違う」は粉々に砕けて、わかった 隠れていた部分を見ていなかった、ずっと 見ない・見せないままを緩めてみる、ちょっと 前よりも、わかった私たちの一歩 ※椿とラナンキュラスの花言葉はInstagramに掲載しています。 ******** 絵で読む物語 【⑨‐1 Omelette rice】 文字で綴った物語を絵

⑨‐2 Omelette rice【詩〜絵で読む物語〜】

受けとめて、包んでくれる 何も無い私を、ふわり、ふわり 受けとめて、繋いでいける 何も無い私も、きっと、きっと 動いたら、緩やかに吹く 彼方此方へ導く、ひらり、ひらり 舞い散る花弁、色が変わる ※赤い薔薇が表すものについてInstagramに掲載しています。 ******** 絵で読む物語 【⑨‐2 Omelette rice】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」

ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の挿絵として

⑨‐3 Omelette rice【詩〜絵で読む物語〜】

思わず赤を注げば、思わぬ青を注がれる 赤に見えるものを注がれ、青に見えるものを注ぐ 私の中でも、赤と青が注ぎ、注がれている 絶えず、ドクドクと ※古代日本からの4色についてInstagramに掲載しています。 ******** 絵で読む物語 【⑨‐3 Omelette rice】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」

ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の挿絵として…あなたの一番良い方法で受け取ってもらえたら嬉しいです。

⑩‐1 Beef Stew【詩〜絵で読む物語〜】

あの人は、何も知らず 「綺麗だ」と手を伸ばす きっと花の名すら、どうだっていいんだろう その手に触れられても、花は微笑まないだろう 私は、思い込んだ 「知ってる」と微笑んだ ずっと花だけ見て、知ってるつもりでいた その笑顔を向けられ、花は微笑んだフリだけ いつも、美しい部分だけ見て いつも、勝手なイメージだけで あの人も、私も、何も見えてない 耳を傾けて、視界に入った緑色 ずっと深くて、なかなか見えない茶色 両側で咲くそれぞれの花 ちゃんと見よう、

⑩‐2 Beef Stew【詩〜絵で読む物語〜】

どうしたって、変えられない 「私」であることで伸びてしまう距離 きっと近づけば近づく程、遠ざかる 大切だから、近くにいたい 大切だから、近づけない どうしたって、変えられない 「私」であることで縮まってく距離 ほっとしてもらえる瞬間に、緩んだ頬 それは些細な、でも驕らずに それは些細な、でも大切 どうしたって、変えられない 「私」であること、それだけは唯一 大切だから一緒にいたい、このまんまで 複雑なまま、今まで通り 複雑なまま、あるがままで *

⑪‐1 Sandwich【詩〜絵で読む物語〜】

あれだけうるさかった色彩が消えた あれだけうるさかった音が消えた ただ、白っぽく染まっただけの世界 「これから」を描いて、砕けた あれだけ想像した夜が灯る あれだけ想像した漆黒が灯る ただ、ただ深く染まっただけの世界 「これから」を描いて、堕ちてく あれだけ想像した時が灯る あれだけうるさかった声が消えた ただ、くすんでく中見つけた「大切」 「これから」を破いて、誘う 今までのことを思い出して ******** 絵で読む物語 【⑪‐1 Sandwic

⑪‐2 Sandwich【詩〜絵で読む物語〜】

グッと、かたく覆われた中 柔らかい、様々な想い 溢れて、揺れた音 グッと、強く引き寄せられた 熱を持つ、様々な想い 溢れて、共に揺れ クシャクシャなまま、共に抱える 同じで、違うもの クシャクシャなまま、口を開いた 溢れて、思うまま ******** 絵で読む物語 【⑪‐2 Sandwich】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」

ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の挿絵として…あなたの一番良い方法で受け取っ