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絵で読む物語

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絵と詩で物語を表現しています。 そこからイメージした見てくださった貴方だけの物語。 文章での物語も別で掲載していきますが、それぞれ楽しんでいただけたら幸いです。
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記事一覧

【何?この絵】 オムライス1

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 敬から取引の為に店を手伝わないかと提案され、夜の『ベル』を手伝うことになった遥。敬とマスターの話や、瑛二の話を聞き、敬の料理を食べ、様々なことを知っていく。 【絵について】 ◉椿とラナンキュラス 前回少し触れましたが、メインキャラにそれぞれイメージの花があり、遥は「椿」、敬は「ラナンキュラス」です。流

【何?この絵】 バームクーヘン

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 遥が『ベル』を出ると流果から「話しがしたい」と手を掴まれ、困惑しつつも弟の那津の店で話しを聞くことになりました。敬のこと、流果のこと、二人の思いを知って「これから」に向かって進もうとします。 …ここで流果が飲んでいるのは「ジン・フィズ」というカクテルです。後に物語の中でカクテル言葉が出てきますが、流果は

【何?この絵】 ドリップ珈琲(星屑の珈琲)

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 あまり良い出会いではなかった三人(遥、敬、流果)ですが、それぞれの利害が一致して、ドリップ珈琲とノンアルカクテルを協力してつくることになりました。 【絵について】 ◉三人の手 今までは、見たままの外見的な手の色を白黒グレーで表しましたが、今回は逆の内面の色です。 内面だと、敬の手は上の白。仲間になった

【何?この絵】 ドリップ珈琲(緑の珈琲)2

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 マスターから息子の敬との話を聞いて、息子がバーをやっている時間に『ベル』へ行ってみる遥。そこでバーテンダーの敬(マスターの息子)と、常連客の流果と出会います。真逆な二人だけど、どっちも怖いと思ってしまいます。 初めて夜の『ベル』の扉が開かれたシーン、この曲のイントロが遥の中で鳴り響いていたと思います。音楽

【何?この絵】 ドリップ珈琲(緑の珈琲)1

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 虹がかかった日、通りすがりの親子の会話から喫茶店『ベル』のドリップ珈琲を作ってみてはどうかと思いつく遥。後日、マスターに提案すると、夜は息子がバーをやっているので相談したいと言われ、マスターと息子の過去を打ち明けられました。 【絵について】 ◉虹と蛇 花瓶に巻き付いているのは、銀色の蛇です。 空と大地を

【何?この絵】 星屑の珈琲

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 親友の柚奈と喫茶店『ベル』に訪れた遥。柚奈から恋愛・結婚の話を聞き、今までなら祝福と同時に寂しさや焦りがあったけど、なくなっていることに気づきます。そして、自分の話も聞いてもらい、自分がどうしたいのかが少し分かりました。 【絵について】 ◉3つのメニュー 右の柱のようになっているのは「ミルク」、真ん中のカ

【何?この絵】 波音の珈琲

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 【小説のザックリあらすじ】 遥は、お見合い相手の涼と会う。夜と昼に会って話し、お互いをもっと知りたい と思ってはいるが……。 ◉夜のジュース 涼はお酒、遥はジュースを飲んだ初対面。右側には、遥が飲んだジュースをイメージしたグラスを描きました。零れているジュースの中の模様は、前回の絵にもあった「ゼンタングル」(Zen(禅)とTangl

【何?この絵】 天の珈琲

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説(前編/後編)があります。 仕事で、プライベートで、頑張ろうと思う遥の気持ちを覆っていくように、モヤモヤする出来事が日々繰り返される。 ◉降ったり止んだり 背景の右側は雨が止んでいて、左側は降っています。やまない雨はないし、雨が降らないこともない。どっちも必要なことで、繰り返されていく日々をイメージしています。 ◉握りこぶし 柄が入っているので分かりにくいで

【何?この絵】 緑の珈琲

絵と詩と小説で繋げた物語。 「絵」に込めたことを忘れないようにメモした記事です。 ※この絵には、関係する詩と小説があります。 主人公・遥が喫茶店のマスターと出会い、珈琲を試飲させてもらいます。2つの珈琲は対照的でした。 ◉信号機 真ん中の黒背景に花と葉が縦に並んでいるのは、歩行者用の信号機のイメージです。右側には赤で「止まる」手、左側には青で「進む」手を描きました。 ◉受け取れない花 右側は綺麗で素敵な花のような珈琲を飲んだ時のイメージです。美味しい、でも今はこれじゃ

【何?この絵】 エスプレッソ

無事『絵で読む物語』『春に成る』が完結し、まとめも書かせていただきました。 まとめで、絵についても書いたのですが……思い出すまでに時間かかりました。 これ、このままだと、忘れてしまうかもしれない!ということで、忘れないように、noteに書いていきたいと思います。 一服しながら、あ〜そうなんだな〜という緩い感じで見ていただけたら幸いです。 ※この絵には、関係する詩と小説があります。 主人公・遥がエスプレッソを飲んでいるところから物語が始まります。 この絵は、その時の景色や

coffee drop 【詩〜絵で読む物語〜】

違う、嫌だ、やめてよ… そんな声が降る 空いた穴を見ない振りして進む うじうじ、ダメダメ、よろよろ… そして座り込む 空いた穴から溢れた気持ちが流れる ぽたぽたと、始まりの音がした ******** 絵で読む物語 【coffee drop】 様々な気持ちを込めて、文字を綴って出来上がった物語。 一番伝えたかったのは「ありがとう」 本当に身近な人に見てもらおうと声を掛けました。 その中で、様々な事情で文字が苦手だったり、読めない人がいることを知りました。他の

①espresso 【詩〜絵で読む物語〜】

クシャクシャと顔をしかめていた一口 守られていたことにも 気づかないで  また、甘い 甘いミルクに手を伸ばした ガタガタと揺さぶられてく線路の上 気がついたらこんなにも 進んだ針 もう、苦い 苦い珈琲に慣れてきた じわじわと穴が空いて広がっていく 何もない私だけが さらに歪(いびつ) ねぇ、もっと もっと苦く深く落ちてく ******** 絵で読む物語 【①espresso】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」 ただの絵として、あなたな

②green coffee 【詩〜絵で読む物語〜】

色とりどりの花が咲き誇る中 ずっとずっと空が泣いている そこへ向かう途中に赤が灯る 花々の美しさは知ってるのに どうして足は止まってしまう 溢れ出したものが、そこから遠ざける 辿り着いたのは「本当」を言える場所 ただ、受けとめてくれる貴方 緑が灯った後、少しだけ軽やかに ******** 絵で読む物語 【②green coffee】 文字で綴った物語を絵で表現していく「絵で読む物語」 ただの絵として、あなたなりの物語をつくるきっかけとして、文字の物語の

③sky coffee 【詩〜絵で読む物語〜】

ぐるりと回って、また戻る 突き刺さる雫がより色を深くしていく また、いつもの何もない私 足は貴方の元へと向かい出す いつもの柔らかい貴方の色 見せてくれた空と言葉 ぐるりと回って、また戻る 細やかな雫がより色を和らげていく また、進み始めていく私 足は貴方の元へと向かい出す いつもの柔らかい貴方の色 同じだけど違う苦味 ぐるりと回って、また戻る 消え去った雫がより色を軽やかにする また、苦味を感じてく私 中で貴方の言葉がこだまする 浮かんだ柔ら