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「詩」願い

貴方に逢いたくて歩いた
あの街も今は
開発と時代の狭間で面影もなく

遠くなった
あの夏に似て
事実かどうかも曖昧な
記憶になった

時間が残酷なのは
忘れられることじゃなく、
忘れてしまうことなんだと
大人になって随分と経った今、
理解できる、
それはとても許しがたいこと

できたこと、
失ったもの
逢えない人、
言った言葉
消えた想い
戻れない時

今はただ
あの頃の、愛しき日々を
息の止まる、その時まで
忘れずに、生きて行きたい

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