好き好き 大好き! ⑬ バッグ
特に女性に多い傾向なのでしょうか?家の外に必要な物を持ち出すことは男女問わず大人も子どももすること。バッグは「生活に必要な道具」といっても大げさではないはずです。
物心ついてから、私はいったいいくつくらいのバッグを渡り歩いただろう…?そう振り返ると私はどう考えても“バッグ好きだなぁ…”と思うのです。
1.バッグ好きの目覚め
バッグを語る上で私には「どうしても忘れられないバッグ」があります。
5歳くらいのときに大好きだった「ひみつのアッコちゃん」の真っ赤な四角いエナメルのバッグ。お気に入りなのに失くしてしまったことで「忘れられないバッグ」になったのはじつに不本意なのですが…。中に入っていたおもちゃの「魔法のコンパクト」以上にバッグがお気に入りでした。それはそれは大きなショックに何日も立ち直れなかったこと。おそらくバッグに入れていたものは魔法のコンパクト以外特別な物は入っていなかったに違いありません。だけど5歳の私なりに幼稚園に行くときとは明らかに違う“お出かけでプライベートを持ち歩く特別感”に胸を踊らせて、アッコちゃんの赤いバッグをその日携えていたのだと思うのです。ここにせめて画像を載せられないか…検索しましたが見つかりませんでした。本当に「心にずっと残るバッグ」です。
2.バッグは世に連れ…?
最近、若い頃に買ったブランドバッグを数個だけを残してリサイクルショップでお別れしました。高校生くらいのとき…同年代の子たちが高級バッグを持ち歩くことに感じた違和感。年齢に見合わない高価なバッグは「現金をむき出しで持ち歩いてる」ようにしか見えなかったこと。働いて自分のお金を貯めて買えたときに、初めて“むき出しの現金”ではなくバッグとして安心して持てたこと。
オトナへの通過点として、ブランドバッグにもたくさんの思い出があります。古くなって多少傷んでも、定番の物には値段が付くことに驚きました。お金を貯めて海外旅行先の免税店で憧れのバッグを買う…。ブランドバッグは若さのエネルギーで「自分磨きへの投資」だったのでしょう。あの頃なぜあんなにブランドバッグが欲しかったのか…きっと“はしかのようなもの”だったのかもしれません。
3.現在の“バッグとの付き合いかた”
そして今…仕事のバッグにいちばん気を使っていると思います。仕事のドレスコードはリュックサック禁止。かと言って基本的に直行直帰の仕事は荷物が多く、肩から下げると重い仕事道具と身のまわりのものを「分けて2個持ち」しています。仕事の帰りに買い物をすることも多く、手を空けるための「肩から下げられる長さの持ち手」も条件。最近はバッグ自体の軽さも重視です。
バッグ選びで優先することは「外ポケット」外ポケットがないバッグは出番が減ります。
プライベートを持ち歩き、ファッションの一部でもあるバッグの役割。使用目的以外に色や大きさや形態…じつに“ひとつあればいい”とはいかない物だと思います。きっと「減らそうとしても減らない」のは、似たような毎日でも“同じ日はない”から。外出の目的や着る物によってバッグは変わり、バッグも持ち手や大きさなど「持つ人の体型や体格にも寄り添ってこそ」重宝されるのだと思います。
四十肩を機に私は肩からバッグを下げないようにもなりました。(姿勢の歪み防止も意識)。小さめのバッグで「余計な物を持たないこと」にも少し慣れたかもしれません。
でも能登の地震の影響で、スマホのバッテリーやカイロ、携帯食などを持ち歩く必要性を感じて「持ち歩くべき荷物」を再検討中です。
バッグで“好き好き…”を書いてみて、バッグが人の生活の変化に敏感な物であることに改めて気づきました。バッグの収納は場所も必要なので“厳選していくことは必須”と今後も肝に命じてバッグと楽しく付き合っていこうと思います。