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ロックンロールは世界を変える!

2022年9月22日木曜日。初めての銀杏BOYZ。そして、きっと最後の中野サンプラザ。
笑っちゃうくらい楽しいライブ、涙が込み上げるライブ、気が散ってなんだか集中できないライブ、生きてて良かったと思えるライブ。色んなライブに行ってきて、ここまで感動したライブは人生で2回目。1回目は、4年前。クリープハイプのすべて。そして2回目。銀杏BOYZ特別公演、君と僕だけが知らない宇宙へ。音楽ってすごい。音楽って愛されてる。私も音楽を愛している。泣いて、笑って、とても温度の高いライブだった。

ベイビーもう泣かないで。こんな日が来るって夢見てたんだ。ハローマイフレンド、ここにいるんだろ。今まで出会えた全ての人々に、もう一度いつか会えたらどんなに素敵なことだろう。ここにいてもいいから。ロックンロールは世界を変えて。何もかもが輝いて、手を振って。少年よ、ナイフを握れ。限りない喜びよ。光。僕たちは世界を変えられない。

銀杏BOYZを好きな人は周りにはあまりいなくて、どちらかと言えば憚られるような存在で。でもあの時あの瞬間の中野サンプラザには銀杏BOYZを愛する人が満員に集まっていて。世界は私が思うよりもっと色んなことを受け止めて、許してくれているんだなと思った。もしかしたらいつもの電車でよく会うおじさんも、かわいいあの子も、お兄さんも、おばさんも、そうなのかもしれない。ここにいる全員をぐるっとまとめて手を繋ぎたいような、そんな気持ちになった。好きなものを好きと言える人生。胸を張れる勇気。心の中で繋いだ手が、これから先、少しだけ味方になってくれるはず。

いい子ちゃんでしっかり者の私を知ってる人は誰一人いなくて、もう心の赴くままに音楽に酔いしれて、本当に気持ち良かった。ニコニコ笑って、大きな声で歌って、音楽に体も心も預けてゆらゆら揺れてる瞬間が好き。大好き。生きがいなんだ。すべてなんだ。「これがライブ!」って峯田さんが言った時、誰も声を出さなかったけれどきっとみんなが頷いた。これがライブだよ。人目を憚らず、自分の愛しいものだけにまっすぐぶつかりにいく。今が楽しくてしょうがないよ、あなたの歌が、あなたの声が、あなたのおしゃべりが、あなたが、あなたが大好きなんだよという気持ちを投げつける。峯田さんも夢見たステージだって言ってたけど私も夢見たステージだったよ。ロックンロールは世界を変えて。心の底からそう思ってる。さようなら、美しき傷だらけの青春に。涙を抱きしめて。ここにしかないどこかへ。ハローマイフレンド、君と僕なら永遠に無敵さ。
私、ここにいていいのかなあ。こんな歴史的瞬間、見てもいいのかなあ。そう思ったときの少年少女、ここにいてもいいから。ここにしかない、どこかへ。

僕たちは世界を変えられない。ううん、変えてたよ。変えてくれたよ。こんなに愛おしくて、綺麗な気持ちを私の中から引っ張り起こしてくれたよ。学生時代に行きたいと願っていたけどコロナでライブがなくなって。でもそれが正解だった。今、今ここで、中野サンプラザ、きっともう行けない中野サンプラザで、銀杏BOYZがやる精一杯を全身に受け止められて、本当によかった。ありがとう。ありがとう。全力で何かと向き合って心の底から楽しんでいる人が世の中にいること、そういう人たちがそんな美しい瞬間を私に見せてくれること。そのすべてが嬉しくて、愛おしくて。

とにかく残して置きたい感情。

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