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CAN-SLIM投資におけるリーダー銘柄の選び方とその重要性

この記事では、CAN-SLIM投資の「L」について考察していきます。

L (Leader or Laggard)主導銘柄か、停滞銘柄か

マーケットを牽引する主導銘柄を買い、停滞銘柄は避ける。
特定の分野や地域で首位を行く企業の株を買うべき。

リーダー銘柄の特徴

リーダー銘柄は、そのセクターで顕著な成長と優位性を示しています。これらはしばしば、革新的な製品やサービスを提供し、優れた経営戦略や財務基盤を持っています。また、これらの企業は市場の新たなトレンドを作り出し、リードする存在となります。

リーダー銘柄の選定方法

リーダー銘柄を見極めるには、業績データの徹底的な分析が求められます。市場全体のトレンドを考慮し、該当セクター内で最も成長している企業を見つけることが重要です。その業界の上位1〜3銘柄に投資するべきです。上位企業とは、規模が大きく誰もが知っている銘柄というわけではありません。EPS成長を記録し、ROEも大きく、売上高も増加しているなど、多くの財務指標を分析することが含まれます。また、「良い決算」を出し続けていることが非常に大切です。

共振株は買わない方が良い

共振株とは主導銘柄のおこぼれをもらうために買われる、同じ業界内の別の銘柄です。そのような銘柄の利益は、主導銘柄の利益と比べると大抵の場合は見劣りします。共振株の株価は主導銘柄に共振して上昇しようとしますが、主導銘柄よりも良いパフォーマンスを発揮することはほとんどありません。

レラティブストレングス指数の高い銘柄を買う

レラティブストレングス指数とは、ある特定の銘柄の値動きを、市場の残りの銘柄の値動きと比較したものです。その評価として1〜99の数字が割り当てられます。(99が最高)
レラティブストレングス指数が99の場合、その銘柄の値動きは市場全体の銘柄の99%を上回ったことになります。
レラティブストレングス指数が高い銘柄を買い、低い銘柄は買わないようにするのが良いです。
レラティブストレングス指数が高い銘柄がベースを形成して、出来高を伴ってブレイクアウトしたタイミングで買うのが良いとされています。
以前エヌビディアのチャートを使いnoteを書きましたが、その時のエヌビディアのレラティブストレングス指数も高かったです。

マーケットを牽引するグループにも注目する

マーケットを牽引する主導銘柄の大部分は、同じくマーケットを牽引する業種に所属するとされています。大化け銘柄の6割以上が業界に同調して生まれるともされています。
確認方法としては、業種グループ別レラティブストレングス指数があります。A+からEで評価されているので(A+が最高)その指数を確認して、高評価の業種が良いです。
他には、業種別ファンドのうち年初来高値を更新しているファンドを確認する方法などもあります。

まとめ

CAN-SLIM投資においてリーダー銘柄を選定することは、成功への道を歩む上で極めて重要です。これらの銘柄は、市場の成長を牽引し、投資家にとって有益なリターンをもたらす可能性が高いです。
リーダー銘柄は常に買われている状態で割高に感じてしまうことが多々ありますが、停滞株に投資するよりも利益を生み出す可能性が高いことを頭に入れておくことが大切です。

※筆者はレラティブストレングス指数や業種グループ別レラティブストレングス指数はMarket Smithでチェックしています。これらの情報も定期的に発信していきたいと思います。

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