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#07 僕たちの出会いを運命と呼びたい

キッカケは人それぞれ。

僕は小学校6年生のとき、手術を経験した。生まれつき目の上に出来物があって、それが段々大きくなっていた。お医者さんに「このまま放っとくと、目が見えなくなるよ」と言われたときは怖かった。

そのまま手術をして、包帯が取れたのが中学校の入学式前日。

「半年間は安静にしてください。ボールがぶつかる部活はダメだよ」と言われた。身長を活かしてバスケ部に入りたかったのだけど、断念。

医者の勧めで入ったのは陸上部。そこでマツモトに出会った。

マツモトの家は音楽一家で、家にギターとドラムとベース、ピアノもあった。知らないバンドのこと、楽器を弾くカッコ良さを教えてくれた。

マツモトへの憧れからギターを始め、たまたま同じクラスだった2人を誘ってバンドを組んだ。生まれつき僕に出来物がなかったら、たまたまマツモトが陸上部の仮入部に来なかったら(マツモトは野球少年だった)、音楽に興味なんて持たなかった。

バンドに明け暮れた中学・高校時代を過ごした僕。時は流れ、ライブハウス勤務のデザイナーになった。デザイナーになるキッカケは音楽で、音楽に興味を持つキッカケは生まれつきの出来物だった。

だから僕は運命を信じることにしている。あなたが今日たまたま出会った人、仲良くなった人は自分の人生を変える存在なのかもしれない。映画も漫画もそうだよね。出会った全てが自分の人生の一部になる。

キッズ・リターンは北野武監督の大名作映画。2人の少年の始まりの物語。カツアゲに明け暮れるマーちゃんとシンジ。ひょんなことがキッカケで、別々の道を歩むことに。元気が無くなった時にこの映画を見る。俺たち、まだ終わっちゃいない。久石譲の音楽も最高。

お気持ちだけでも飛び上がって喜びます