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新たなカルチャーとの出会いを。
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#アート

#06 その人はステージで汚れたスニーカーを履いていた

特にこれといってこだわりがない。 デザイナーなのに服にそこまで興味がなくて、黒いTシャツを3着買ってそれを着まわして会社に行っていた。3週間くらい経った時、上司に呼び出された。「デザイナーなんだから、もっとオシャレして会社に来なさい。」と怒られた。あんまり納得できなくて、 「お金と服のリストもらったらすぐに買いに行きますよ」 と言ったら、もっと怒られた。 と言うのもボクは昔から服屋から遠ざかってきた。ショッピングモールの中にあるアパレル店のあの独特の「オシャレさんいら

#04 鬼が見ている

顔が角張っていて、エラが張っている。歌が下手。話が面白くない。他人に興味がない。ファッションセンスが無いから、通年同じような服を着ている。どんな女性と付き合っても、幸せにできない。どこの会社に行っても通用しない。 僕が実際に言われた言葉の数々だ。 だけど、僕の顔を好きだと言ってくれた人もいた。綺麗な歌だね。一緒にいて幸せだよと言ってくれる人も少なからず、いた。 ある人から見ればマイナスなところも、別の人にはプラスに感じることもある。決して、一人の視点から発せられる言葉を