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入院日記②

前の外国人の恋人と年末に別れてまもなくして今の恋人と付き合い出した。
今の恋人をシロクマと仮定する。

過不足がなく、ちょうどよく、ぴったりはまっているよう。
一緒にいることがごく自然で、一緒にいないと不自然に思う欠けがある。
恋愛対象?っていうのは疑問だった。それ以上の愛を感じていた。
音楽の趣味も合う。本の趣味も合う。お互いおすすめし合った。打てば響くのが心地よい。
えーそれも知ってるの!それも聴くの!守備範囲にお互い驚く。
上の画像はシロクマと最近でかけたドライブの帰り。

今回の入院に際し必要なものを持ってきてくれたのもシロクマだった。持病の相談で通院したらそのまま入院が決まって、点滴をしたまま病室に入った。
夜のフェリーで実家に帰る予定のシロクマに急いで電話して、メモを送るのでこれだけは持ってきてくださいとお願いした。

実際のメモ↓

急いで書いたから、必要そうなものって色々ごちゃっと書いてあるな。ひどいメモ。
ちなみにお箸とスプーンは失念してた。

ケトルはだめって言われたので持ち帰ってもらった。お湯を汲めるところがあったので教えてもらった。

ティッシュは3箱の他にトイレットペーパーもあって、足りないと思ったとのこと。看護師さんが爆笑していたがトイレットペーパーはあるので、これもお持ち帰りお願いした。

お茶はジャスミン茶など他の種類も豊富に入っていた。特にすごかったのが本でとりあえず数撃ちゃ当たると言わんばかりにたくさん持ってきてくれた。
題名の茶色いかばんとスーツケースに入れるよう頼んだがそれ以上の大荷物で、まるでプチ引っ越しのようだった。
気持ちや心遣いがうれしい。

でも必要度が高い歯磨きコップ、洗顔、シャンプーリンス、洗面器がなくて、おっちょこちょいなところが実にシロクマらしくてまた笑った。忘れたらしい。

シロクマは煙草を吸う。セブンスターのボックス。
私は以前JPSを吸っていたが病気になってやめた。去年就職後こっそりまた吸い始めた。
今は自分では吸わないけど、シロクマと吸う煙草が美味しいので、一緒にいるときだけセブンスターをもらう。味はJPSに似ている。

受動喫煙防止条例が4月1日から適応になって、多くの飲食店で吸えなくなった。喫煙室が設けられていればいいほうだ。
3月頃からよく行くようになったちいさい喫茶店に、4月を過ぎたある日、ドキドキしながら行くとマスターが煙草を吸っていた。席につくと当然のように灰皿がコトっとおかれた。おお、条例を無視していくスタイルか?とビビリつつ嬉しい。次に行ったときは入り口に20歳未満入店不可、喫煙可能店と貼紙があった。かっこいい。
ちなみに私の住んでいるところは、ど田舎とまでは行かないまでも決して都会ではない微妙な田舎だが、既にそのスタイルを貫いている個人経営の喫茶店がすでに3箇所あるのを確認している。どこも店主は粋な人ばかり。応援したい。

もともと会社の同期だったシロクマは先月会社をやめた。たまたまタイミングが重なり、私の入院と同時に今回実家に帰った。
シロクマがまたこちらに帰ってきたら一緒に煙草を吸いにその喫茶店へ足を運びたい。

(入院時、煙草を吸うかという問診票にたまにと書いたら、本数や頻度を根掘り葉掘り聞かれた。煙草を吸わなくても生きていける。辞めれるならこれを気に辞めちゃおうねと言われた。でも一緒に吸う煙草が好きだからやめないと思う。)

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