長くて短く、短くて長い時間

・ただの今の自分の気持ちの備忘録として書こうと思う。


・ずっと恋人になりたくて、足掻いて足掻いてきた相手との関係に終止符をうった。

・彼との時間は3年。その間いろんなことがあった。もちろん、関係を終わりにしようとしたことも。でもその度に好きという気持ちや思い出、情が湧いて、たくさん泣いて、また曖昧な関係に逆戻り。彼の存在は、精神的に不安定な自分にとって、大きな支えでもあった。だから離れることが正しいとわかりながら、罪悪感に目を瞑り、甘え、そばに居続けた。

・もしかしたら、彼ほど、私を肯定してくれて、支えてくれる人は、もういないかもしれないと思う。1番の相手にはなれなかったけど、今でもそう思わせてくれるような人だった。優しく、時には厳しく、私を支えてくれていた。

・こんな精神的に不安定で、まともに収入も得られない私が、1番になったとしても、彼にとって良いことなのかと散々悩んできたし、そんな私をいつ彼が見限るか、ずっと不安だった。彼の前では出来る限り健やかな自分でいるように心がけてきた。

・大量の薬を飲み続け、大して飲めもしないお酒を煽り、あまりにも可愛すぎる自殺未遂をして、自分の生活に限界を感じて、実家に戻った今。ずっと目を逸らしてきた「自分を本当に大切にすること」を考えるようになった。希死念慮が強い私が、どうしたら自分を大切にして、自分の幸せのために生きられるのか、長生きしなくてもこの時間をどう生きていくのか、考え始めた。

・同時に、やはり目を背けてきた、彼との関係についても見つめ直した。ずっと自分の不調は自分の中の問題で、彼のことは無関係だ、むしろ彼はこんな私を支えてくれている、そう言い聞かせてきた。

・仕事量を極端に減らして人よりも余暇がたくさんある生活の中で、今の自分には「自分以外のこと」を持っている余裕はないし、それに対して努力するパワーも底をついてることに気がついた。彼とのことは許されないこ関係だとわかっていたけど、この関係もいつか誰にも非難されない関係になって、穏やかに幸せになれるものだと信じていたけど、それが自分の中で重みになっていることを、やっときちんと認識して見つめることができた。

・その重みにはずっと気がついていた。でも目を背けていた。そんなはずはないと、関係ないと、ずっと自分に言い聞かせてきた。けど、今の自分を「大切にしていないこと」だと思ってしまった。

・一人暮らしをやめて、実家で療養しながら出来る限りフラットな気持ちで過ごそうとして、大量に飲んでた薬も処方通り飲んでいい(むしろ減った)ようになっていたけど、「自分を大切にしていない」ことに気がついた頃から、また薬にもお酒にも頼るようになった。これが終わりを決めたきっかけだった。

・「自分を大切にして穏やかに健やかに生きていきたい」から今の生活を選んだのに、これでは何の意味もない。こんな風に生きている自分が誰かといても、自分どころか誰も幸せにできない。それは彼といても同じだと思った。今の彼も、今の自分も、このままでは破綻して、嫌いあってしまうだけだ。

・自分が誰かから奪いたいと思うほど誰かを好きになれること、私はどんな状態でも誰かに愛されて、大切にされる存在であること、誰かの前で甘えて泣いてもいいこと、セックスは苦痛ではなくコミュニケーションの一環であること、誰かと支え合うことで、生活はいくらでも豊かになること。彼はたくさんのことを私に教えてくれた。

・とてもいい結果ではなかったとしても、彼と過ごした時間に後悔はない。こんな私と共に過ごしてくれて、辛い時期に支えてくれて、笑わせてくれて、私のためにたくさん時間を費やして、私のことを考えてくれたことを私は知っている。喧嘩もたくさんした。よくない自分、よくない彼、そんな部分を見せあいながらも、一緒に未来を見てた時間はかけがえのないもの。

・ずっと希死念慮と生きてきた私にとって、誰かと人生を共にしてみてもいいかも、と考えられたことは、とても幸福なことで、私の暗く狭い世界をとても明るい可能性に満ちた未来にしてくれた。このことだけは忘れずに、綺麗に持っていたいと思う。

・とにかく私は、私の力で生きていけるようになる。今1番優先して大切にしなきゃいけない。今はただそれだけを考えて生きていこうと思う。


浜崎あゆみ「immature」

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