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【小説】ロックバンドが止まらない

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オリジナル小説です。 とあるバンドの話です。 何卒よろしくお願いします。
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#長編小説

【小説】ロックバンドが止まらない(115)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(114)  九月に入ったその日に開催されたライブイ…

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1日前
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【小説】ロックバンドが止まらない(114)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(113)  神原たちが初めての音楽フェスの出演を終…

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4日前
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【小説】ロックバンドが止まらない(113)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(112)  神原たちが機材車から降りると、東の空に…

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6日前
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【小説】ロックバンドが止まらない(112)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(111) 「いや、お前なんで来てんだよ」 「えっ、…

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8日前
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前回:【小説】ロックバンドが止まらない(110)  突然知らされたショートランチの武道館公…

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11日前
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【小説】ロックバンドが止まらない(110)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(109)  マスタリング作業が終わった「メイクドラ…

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13日前
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【小説】ロックバンドが止まらない(109)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(108) 「どうだったよ、神原。実際に練習試合とはいえ、高校野球を見てみた感想は」  試合が終わり、球児たちがグラウンドの整備を始める頃になって、神原たちは練習場を後にしていた。帰りのバス停に向かう間に、久倉がふと訊いてくる。日は高く上がって、照り付けてくる日差しが夏のようだ。 「そうだな。『全振り』を読んで分かったような気になってたけど、実際に見てみると当たり前だけど、リアリティが段違いだったな。『全振り』もかなり細かく描写して

【小説】ロックバンドが止まらない(108)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(107) 「『全力で振りきって』のオープニングって…

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2週間前
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前回:【小説】ロックバンドが止まらない(106) 「どの作品にも力強いギターロックが貫かれ…

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2週間前
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前回:【小説】ロックバンドが止まらない(105)  一〇分ほど歩いた神原は、最寄りの書店に…

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3週間前
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【小説】ロックバンドが止まらない(105)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(104)  新しいシングルのレコーディングは、神原…

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前回:【小説】ロックバンドが止まらない(103)  スノーモービルは最後に疾走感のあるロッ…

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3週間前
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【小説】ロックバンドが止まらない(103)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(102)  神原たちが一息ついたタイミングで、神原…

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4週間前
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【小説】ロックバンドが止まらない(102)

前回:【小説】ロックバンドが止まらない(101)  神原が目を覚ましたときには機材車は高速道路を降りて、大阪の街を走っている最中だった。横幅の広い道に路面電車が走っている風景は、神原に東京ではない別の街に来たことを思わせる。  ふと身体を伸ばしてみると、節々が凝っていたり張っていたりして、ここ二日間の疲労を神原は感じた。それは園田たちも同じなのか、車内の雰囲気は昨日ほどには盛り上がってはいない。東名阪だけでもタイトな日程のツアーによる疲労は神原の想像を超えていて、本当は今