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無名のガリ勉が、摩天楼“を”バラ色に

NBA選手で初となる台湾系アメリカ人
ハーバード大学出身「ジェレミー・リン(林書豪)」


奨学金なし、ドラフト指名なし、高学歴
トライアウトやトレーニングに明け暮れる下積み生活を続け

待望のデビューを果たすも、出場機会に恵まれず
解雇、チーム探し、解雇の日々


名門ニューヨーク・ニックスに所属するも
ほとんど出番はなく、またしても解雇寸前の状態だった

土地柄、家賃が高額なため住む家も無く
チームメイトの家を間借りしていたという


2012年、そんな苦労人に転機が訪れる
主力選手を休ませるために途中出場すると、まさかの大ブレイク

両軍で最多の得点を上げ
低迷していたチームを7連勝に導いた

ほぼホームレス状態から、巨額の契約を勝ち取り
NIKEから「AIR FORCE 1」が発売されるほどに


「マイケル・J・フォックス」よろしく
バラ色のサクセスストーリーに、ニューヨーク(摩天楼)中が歓喜に沸いた


しかし、度重なるケガやチームのシステムにフィットせず
ブームは過ぎ去り、一般人のような扱いを受けてしまう


2015年、チームの練習に向かおうとするも
アリーナの警備員に止められる

ホームにも関わらず「どこのチームの選手だよ!!」と


2017年、みんなに覚えてもらうためか
髪型をドレッドヘアーに変更するもバッシング

元オールスター選手から「黒人の文化を軽視するな!!」と


2019年、試合後チームのバスに乗り込もうとするも
会場の警備員に止められる

「どこに行こうとしてるんだ!?」「許可証は持っていないのか!?」と


1度スターダムを駆け上がっても、結果を残し続けなければ
みんなの記憶から消されてしまう厳しい世界

周囲の批判を黙らせる活躍を見せ
顔パスでスタジアムに入れる日を祈るばかりである


挫折を繰り返しながら、偏見の壁を打ち砕き
アジア人に勇気を与えてくれる彼を、好きにならない理由があるだろうか


スニーカーとNBAが好きな人