ぼくがValuを使わない理由
自分の価値を株式のように発行できるValu。
リリースから少したって、多くのミュージシャンやブロガーも使いだしてますね。
「クリエイターは全員使うべき!」
「資金提供が受けられる!」
SNSでもそんな感じで盛り上がっています。
実際、リリース直後はぼくもブログに書いてその未来的な凄さを読者にお伝えしました。
関連記事:未来過ぎるけど「VALU」はミュージシャンも覚えておいて
でも、ぼくはまだ使ってないんですよ…。
その理由を昨日のブログでも少し書きました。
最近とても話題のValuも「生活」に与えるインパクトが少ないから、ぼくは二の足を踏んでいます。Valuはビットコインによって取引されます。現状、ビットコインで得た収入に対する税金が不明瞭なんですよね…。ビットコイン自体で買えるものも少ないです。と、なるといくらValuを頑張っても実生活が豊かになっていかない。
クリエイターが製作費を募れるのはわかった。じゃあ、生活はできるのか?それが問題だ
Valuは株式に模した「VALU」というものを発行します。
VALUはビットコインによって取引されるわけですが、そのビットコインがまず曲者。
記事執筆中の現時点で、価値が暴落しています。
もちろんVALUそのものも変動しますよね。
つまりValuを使いこなすには、VALUとビットコイン、2つの相場をちゃんと把握しなければいけません。
これって結構大変なことではないでしょうか?
むしろ創作活動においてはそれなりに障害になってくるように思います。
「クリエイターを支援する!」と言っても、実際にお金に変えられないのでは支援も何もあったもんじゃない。
せっかくVALUを高く買ってもらっても、ビットコインが暴落すれば思ったより実際の創作活動に及ぼす影響は小さくなってしまいます。
つまり資金源として安定して期待できない。
だとすれば、素直にnoteやCAMPFIREで支援を募った方が良いのでは?とも思います。
また、ぼくの理解では「株式とは株主に拡大を約束するもの」だと思うのです。
株価を上げて、株主に利益を還元することが必要になってきます。
Valuはあくまでも「クリエイターを支援するもの!投機的に使うモノではない」と公式にもうたっていますが、それだけならばやはり株式を模す必要はないはず。
前述のCAMPFIREやnoteで良いはずです。
株価(VALUの値)が変動するという市場原理が、結局はお金を呼び、アツい市場を形成しているのだと思います。
そこで大切なのは自分の事業を拡大させる意思はあるか?ということだと思います。
いや、ぼくもあるんですけどねw
ただ、やはり「約束」はできないと思います。
そして無制限に事業を増殖させたいわけでもない。
投資マンガ「インベスターZ(11)」でこんな話があります。
地方都市の商店街が廃れてしまった理由です。
国から補助金が出たことにより、強気な勝負に出た個人商店が銀行から借り入れ。
しかしうまくいかず、借金を返せずに廃業…。
身の丈を超えた拡大戦略が失敗した例です。
ぼく自身は自分の事業を個人商店(スモールビジネス)のように捉えています。
だから拡大する時こそ、もっとも慎重にならなければいけない時。
前述のようにValuには高度なマネーリテラシーを要求される上、拡大の責任を負います。
ハッキリ言って、ぼくはまだそこについていけるほどの実力はありません。
だからコツコツブログを書いている方が未来につながるだろうと判断しました。
が!
これはあくまでぼくの判断です。
①Valuとビットコイン、両方の変動を把握するマネーリテラシーがあり、
②今後、事業を拡大させたいという思惑がある
そんな場合でしたら、今のValuは非常にチャンスです。
お金と人がたくさん集まっていますからね。
もし興味があって「使ってみたいな~」という人は、タクスズキさんのこちらの記事と、
http://laugh-raku.com/archives/27312
有料ですが、イケダハヤトさんのこちらのnoteを読むと理解が深まるのでおすすめです。
資本主義や、市場原理の民主化は遅かれ早かれぼくらの社会を侵食していくでしょう。
それは良い、悪いではなく必然のできごとだと思います。
ただそこでどう振舞うかは自分次第。
ぜひ、自分の意志や想いに正直に使ってほしいと思います。
また「乗り遅れるな!」みたいなことは基本的に無視して良い気がします。
っというのもこのスピーディな世の中、チャンスはまたすぐくるからですw
ブロガーのトレンドでも一昨年はサロン、去年はnote、今年はValuと移っています。
多分、来年もなにかあるでしょうw
っというか明日には新たなプラットフォームが生まれてもおかしくない世の中です。
もしそのプラットフォームが自分にとって「負け試合」だと思ったら、一旦ほっておいてコツコツ地力を高める努力をしても良いはず。
ぼくなんて、こうやって今さらnote始めているわけですからねw
「サポートよりSNSでの拡散がうれしいです!」という人が多いですが、ぼくは普通にサポートうれしい派です。