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故郷を離れて、東京で生きることを決めた人に贈りたい「東京ガイド」

3月が終わり、4月になりました。別れの季節が終わって、出会いの季節になります。
その変わり目の中で、故郷を離れて、東京の街で生きることを決めた人がたくさんいると思います。そんな人たちを応援したい、という気持ちで新しい東京のガイドブックをつくりました。

ガイドブック、と聞くと旅行にいくときに買うもの、というイメージがありますが、今回はそれがいちばんの目的ではありません。
この本は、故郷を離れて、1年365日を東京で暮らす人のためのガイドブックです。

ガイドにはめずらしく、この本には「はじめに」があります。
こちらです。

想像してみてください。

4 月、温かい春の日。期待と不安を胸に、たくさんの人が地方から東京へ引っ越してきます。知らないまち、こわいまち、でもきっと...それ以上に楽しいまち。
雪の降るまちから飛び出してきた、大学1年生の女の子。関西から転勤でやってきた、社会人3年目の会社員。「これから、東京でどんなふうに暮らしていけばいいんだろう ?」そんな人たちが、東京での暮らしを365日楽しむための「お守りのようなガイドブック」ができたなら。

ですので、いわゆる「観光」で行くようなスポットはほとんど掲載されておらず、東京での毎日がより楽しく、より実り豊かなものになるようなスポットを紹介しています。

365日、その日その季節に行きたいスポットが「日めくりカレンダー」のように載っているこの本は、まだ東京に慣れていない人にとっては、この街の春夏秋冬を知ることができる、と同時に、すでに長く暮らす人にとっても「東京での1年ってこんな感じなんだ」と俯瞰的に東京の街を見ることができる一冊です。

話は脱線して、個人的な見方になりますが、なぜ「東京」という街はメディアで揶揄されることの方が多いんだろう、と思います。「人が冷たい」とか「空が見えない」とか「寂しい街」だとか。でも絶対に「それは嘘だ」と思います。

僕は瀬戸内海の端っこの明石という小さな町に住んでいて、月に1〜2回くらいの頻度で神戸空港から仕事で東京に行く日々をかれこれ数年続けていますが、東京に行くたびに、がんばっている人がなんてたくさんいるんだろう、と思うからです。がんばっている人はみんな暖かいし、そんな人が生み出したモノコトはおもしろいことばかりだし、普通に空はどこからも見えるし、楽しい街です。BUMP OF CHICKENの「東京賛歌」という歌にもあるように。すごくすごく魅力的な街です。

それにそもそも、関西を離れて東京で生きている自分の友達は、みんないいヤツです。みんながんばってる。きっと、みなさんの周りの「東京組」もそうでしょう。であれば、その集合体であるはずの東京は、揶揄されるような街では絶対にない。

長い脱線になりましたが、改めて。

東京で生きることを決めたみなさんの、その決断にまずは大きな拍手を。そして、4月1日から始まる毎日に、小さな応援としてこの本が届けばいいなと思います。

『365daysまいにち東京』編=RETRIP(ライツ社)

全国書店・ネット書店にて発売開始です。よろしくお願いいたします。

これを書きながら、僕はいつも、身近な誰かの(今回なら東京でがんばっている友達の)毎日を応援したいから本をつくっているのかもなぁと思った、東京からの帰りの飛行機の中です。

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