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時にはあなたと文通を。

最近、皆さんは手書きのお手紙を書いたりすることはありますか…?
私も久しくありませんでしたが、去年の夏に大学の友達が文通しない?と声を掛けてくれて、時々せっせとお手紙を書くようになりました。

普段は勿論、DMやLINEがもっぱらの通信手段ですが、時々こうして、相手のことを思い浮かべながら書く手書きの文字は、自分の心にも潤いをもたらしてくれます。

文通をしていると、好きな時間があります。
彼女からの手紙がいつ届くかなと、ワクワクしながら郵便受けを覗く時間。お気に入りのレターセットを選ぶ時間。そして、何を書こうか考える時間。
届くまでに時間や季節を要する分、一つ一つの行為が大切に思えてくるのです。

私が小学校の頃は、文通やお手紙というのは身近な存在でした。
授業中に友達と回したり、メモ代わりに友達の机の引き出しに入れておいたり、喧嘩した時の仲直りもお手紙がきっかけであったりしました。引っ越した友達とのやり取りも手紙でした。

今でも、身近な存在だった頃のお手紙は大切にとってあって、たまに読み返してはじわりと泣けてきたり、クスッと笑えたりします。
その時々の私への感情の動きが、その人の言葉と文字で伝わってくるからなのか、“懐かしの音楽によって引き戻される思い出”のような生々しささえあるのです。

社会人になってみると、文通は意外と難しいと気づいたりします。
頭の片隅にあってもお返事を返せない日々が続いたり、簡単なことならLINEでもいいかななんて思ってしまう時もあるから…
あの頃の軽やかさは、何処へやら。

それでも、互いの文字走りの生々しさを愛しく思うし、何よりも待ってくれている彼女の表情が浮かんでくるから、いつの間にかペンを走らせてしまうのです。

今の世の中には文通以外のツールも沢山あるけれど、手書きで伝える思いというのもまた良いものです。
文房具屋さんに行くと、今でもレターセットやメッセージカードが沢山売っていて、気持ちをどこかほっとさせてくれます。

ひとりでは心細い時代だからこそ、相手を思う時間を包んで送る“お手紙”を、おうち時間に書いてみるのはいかがでしょうか。

季節の始まりや終わり、ここ最近の出来事やマイブーム…私は、どんなことを今度のお手紙で彼女に伝えよう。
時間はかかってしまうけど、必ず送りたいから。楽しみに待っていてくれたらいいな。

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