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同じ目⇄線で

「福祉現場で役立つ動機づけ面接入門」No2

 今日は、良い天気!!

 さて、昨日から、須藤昌寛さん著「福祉現場で役立つ動機づけ面接入門」をもとに、動機づけ面接の勉強を始めました。

 今日は、その2回目。まずは、動機づけ面接の勘所を押さえます。上の図は、動機づけ面接の流れを示したものですが、これでいくと、まずは、関係作りから見ていく感じです。

両価性に着目する

 両価性とは、相反する気持ちを同時に持つことであり、アンビバレントと言い換え可能。なにも特別なことではなく、私たちがごく自然に抱く心理特性と言えます。例えば、「運動したいけど、朝起きるのが面倒だ」など。

変わりたいけど、変わりたくない

 抽象化すると、このフレーズに集約されます。相談業務のほとんどは、この命題への支援といっても過言ではない。

 まずは、「この心理、誰にでもあるよね。もちろん、私にも」という姿勢が重要ということだと思います。これは、動機づけ面接が、アルコール依存症患者に対して始められた歴史が強く関わっているといいます。患者本人に”自分自身の問題だ”と自覚を促す医療関係者が多く、そういった人たちを反面教師として捉えたウィリアム・R・ミラーが開発した方法だからこそ、両価性に注目し、その網の目を抜ける方法が考えられた。具体的な面接手法は、OARS(オールズ)というものですが、これについてはまた後日述べます。

お互いが専門家

 その上で、クライエントと信頼関係を築くために必要なことは何か。それは、クライエントを一人の人として尊敬し、その人の価値を尊重していくことであると書かれています。これは、動機づけ面接のスピリット(協働、受容、喚起、思いやり)として表現されますが、これもまた後々に。

 そして、問題を解決する力はクライエント自身が持っていると信じることが大切であると説かれます。問題に対して「どうしていきたいか?」を一番知っているのはクライエント。だから、自分の専門家であるクライエントと福祉や心理の専門家である支援者、お互いが専門家、ということ。

共に問題解決

 お互いが専門家であるクライエントと支援者が知恵を出し合いながら、問題を解決していくというのが動機づけ面接のスタイル。

 ここまで見て、すごく目新しくはないものの、シンプルでわかりやすい方法論だなと思います。これから、具体的なクライエント理解や応答の方法が示されますが、やはり、まずは、姿勢が重要ということですね!!

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