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相手をまずは受け入れる

「福祉現場で役立つ動機づけ面接入門」No15 OARS-2 是認 

 今日は、OARSの2つめ、「是認」というスキルについて。

 是認とは少し固く分かり辛い表現です。英語では、Affirmingとされます。

 本書では、「相手の考えや行動をよいと認める」という辞書的な意味を紹介した後、動機づけ面接における是認について定義しています。

クライエントの考え、気持ち、価値観、これまでの努力を理解し、それを尊重すること

 そこには、支援者の側が一段上の立場に立って、褒めたり、評価したりするニュアンスは含まない。支援者は、クライエントの様々な改善ポイントが見える、しかし、見えるからといってそれをそのまま伝えていたら、クライエントはこころを開いてくれない。だから、まずは、クライエントをそのまま尊重する

 これを聞くと、やはりベースに来談者中心療法があるのだな、ということがよくわかります。

 来談者中心療法におけるセラピストの態度として、

 受容

 共感

 自己一致

 という3つの態度が挙げられます。相手を受け入れ(受容)、その考えや生き方、経験をあたかも自分も味わったかのように感じ(共感)。しかし、支援者の中に湧き上がってくる正直な感情や思いには開かれておく(自己一致)。

 そして、決して褒めない、という部分では、アドラー心理学にも通じる部分があると思います。その人の存在そのものを是認するという部分ではアドラー心理学の勇気づけという考え方が役に立つと思います。

 ということで、恐縮ですが、アドラー心理学についての書籍がこのほど発売となりましたので、もし今日興味のあるという方は、ご一読ください!!

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