見出し画像

なぜ、私の面接はうまくいかないのか?

おはようございます。

 今日から紹介するのは、須藤昌寛さん著の「福祉現場で役立つ動機づけ面接入門」(中央法規)です。

 私がこの方法に興味を持ったのは、ある人からその存在を聞いたからなのですが、少し触れてみて、私の問題意識にダイレクトに刺さる内容だったので、勉強してみようと思いました。

 それは、

画像1

 という心理療法の王道を行っているからです。そもそもこの方法は、アルコール依存症患者への支援を目的に開発された方法だということ。まさしく「飲んではいけないとわかっているけど、飲まずにはいられない…」という葛藤にどう向き合うか、というど真ん中扱う現場から生まれた方法だそうです。動機づけ面接は、Motivational Interviewingの頭文字をとって”MI”とも呼ばれているそうです。

 本書によれば、動機づけ面接の定義(初学者向け)

動機づけ面接は、その人自身の「変わろう」という動機を高めるための協働的な会話のスタイルである。

 面白そうですよね。

 本書のはじめにで、須藤さんは、どうしたらクライエント自身が問題を自覚し、改善するためにアドバイスを受けいれてくれるのか…、という時に動機づけ面接が役に立つはずだと述べています。

 それは、動機づけ面接が、問題を自覚していない人には気づき深めていくように働きかけ、行動をためらっている人には「行動しよう」という動機を高めていくことを目的にしている面接法だから、なのだそうです。

 そして、動機づけ面接では、「行動しない人」を「やる気のない人」とか「自覚の足りない人」とは決めつけない。そうではなくて、行動したい気持ちと行動したくない気持ちを同時に抱えているひと、と捉えます。つまり、

両価性を抱いている人

 と捉える。それは、なにもクライエントでなくても同じであると思うのです。自分自身だって、全く同じ心性を持っている。だから、この本を通して、クライエントを変える技術を身に付けると共に、自分を変える方法も一緒に手に入れようと思うのです!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?