見出し画像

「式神様の大事な思い出」

体調を崩し、熱が上がり、アイスノンが気持ち良くて少し緩んできたときのこと

私が生まれた時の映像

点滴に繋がれて スヤスヤ寝ている

嬉しそうに ドキドキしながら

赤ちゃんを見ている

白いわんこと白龍

ベッドの柵に ぶら下がりながら

赤ちゃんを見て

「大事 大事」

と何度も 呟いている

犬の手で

そっと触れてみたのだけど

赤ちゃんが急に泣いて 慌てる白いわんこ

看護師さんがきて 撫でているのを見て

ああやって触れるのかと

恐る恐るやってみる白いわんこ

「大事 大事」と呟きながら


走馬灯のように 思い出す

生まれてからずっと

側にいた存在

繋がれなくなったとき

自然に触れるように促してくれた

どんな暗闇でも

盾になり

白いわんこが真っ黒なわんこの姿になったとしても
私を守ろうとしていたことも

全部思い出す

今も変わらず

側にいる


不思議なのだけれど

熱がでるときは

いつも走馬灯のような映像が浮かぶ。

怖さも思い出にあるけど

愛されてる 私は大丈夫 と思えて

眠りに落ちていくのです