会い乗り

旅館に泊まった帰りのバスには
小狐が乗り込んでいた。

可愛い。

バスには5人ほど乗車しており
旅館の宿泊を終えて駅に向かおうとしている。

小狐に反応を示すのは
その土地の者ではない証拠であり
おばちゃんはただ大きく反応し餌を与えようとしている。

暫くすると小狐が自分の方に来た。
私は小狐が汗をかいていることに気づいた
窓が少し空いている席がここだけだと気がついたので更に窓を開けると近づいてきた。

私の膝の上に乗り風を感じていた。

窓から白い大きな犬が見えた。
バスが信号で泊まると窓から小狐は外に出てその犬と仲が良さそうに行動を共にしている。

バスが動き出すと小狐はじっとこっちを見ている。
私は手を振ってサヨナラをつげた。

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