『歌女夜曲』 

心の帳も遮れぬ
想いを抱えていざゆかん
愛した人の文さえも 
風に燃すとき夢と散る

巡らぬ四季と知りながら
夢中で愛した果ててなお

「ここが楽土」と連れられて
彷徨うばかりの永い春
アムール川の桟橋で
舫(もや)う船さえいじらしい

戻れぬ道と知りながら
夢中で仰いだ果ての空


歓呼の中で孤独を増し
歌うは心に針を刺す
赤い月夜に末を悟り
気づいた時には霧の荒野

まほろばの船はもうじきに
わたしのひとつを奪うのか
 
戻れぬ道と知りながら
夢中で仰いだ果ての空
果ての空

(2010年) 



作詞・作曲 見汐麻衣
歌唱・ピアノアレンジ・伴奏 : 森ゆに(moriyuni.blog94.fc2.com/)
録音/ミックス/マスタリング : 王舟(https://ohshu-info.net/

2020年6月14日発売
Bandcamp  https://playmaimishio.bandcamp.com/track/--8

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