『だから私と』

さよならばかりして此処まできたもの
道、道草を問うてうなだれ
辺りいちめん菜の花畑
揺れて、揺り揺られて此処まできたもの

あの日と人のうた忘れる前に
思い出さずに此処まできたもの
「誰でもいいのさ」と日暮れを待って
ひとりになってまた夜になって

笑いたい人には笑ってもらって
ケセラセラセラセとどうぞ、笑って

それでも私と一緒に来るなら
辺りいちめん菜の花畑

(2007年)


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