見出し画像

クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である。

第2話 クリスマスケーキ破壊命令! 前編

ここは、都心から遠く離れた北の外れ。そこでは年に1年度のイベントが開催されようとしていた。この時期になると、各地での戦闘も小競り合い程度になりこの日だけは平和に過ごせる日でもあった。

そんな中、彼も相変わらず平々凡々と来るべきイベントに胸を踊らせ待機しているのであった。

イベントの最終確認を終えた頃、指令部からの緊急速報が入る。それは、物資の不足によりイベントの成功が危ういと言う事だった。それに従いこのままでは作戦に支障が出ると判断した彼の所属する部隊の指揮官は急遽、物資調達へ向かうように部隊へ出撃命令を下した。

しかしイベント準備のため人員を割いていた彼の部隊はベテラン1名での出撃となってしまう。指揮官が困りはてているとベテランが一言
「彼を出そう。良い経験になる。」と言った。

しかし、彼はまだ未経験。戦闘の実績もなければ、1人で買い物もしたことがない。そんな彼を見かねて指揮官は、
「彼には危険すぎる!もう少し経験させてからじゃないと……」
するとベテランは
「遅かれ早かれいつかは経験しないと。そのタイミングが今なんじゃないか?」と言った。そのベテランの一言に指揮官は深くうなずいた。
ベテランはドックにいた彼に「私について来い!」と言い放ち、ダダをこねる彼を無理やり出撃させるのであった。

車に乗り 数十分後………

目標地点に到着した彼はしぶしぶ車から降りた。そこで彼は信じられないモノを目の当たりする事になる。この日だけは平和な日と思って数年過ごしていたのに……
彼が目の当たりにした光景は、沢山の人の群れ、オードブルや寿司、惣菜等を奪い合う姿、泣き叫ぶ子供、レジに並ぶ長蛇の列。彼は呆然し立ち尽くした……

そんな彼の頭に手を置き同行していたベテランが一言彼に言いはなった。

「これが現実だ。世の中お前が思っている程甘くはない。だから強くなれ。」
彼はこの日の事、ベテランの言葉を胸に秘め強く生きようと誓ったのであった。

この激戦区からなんとか物資を調達し帰投する彼。いつものドックに入り胸を撫で下ろしていた。

そんな中またしても指令部からの一報が入る!


悲惨な現実を目の当たりにした彼。ベテランの一言で強く生きようと違う!今彼の胸には、このイベント作戦を成功させてやると言う強い思いだけがある!そんな彼を襲う悲劇!絶望の中で彼はなにを思うのか!

次回、クリスマスケーキ破壊命令! 後編

彼の涙の意味!君は涙の意味を知ることになる


最後まで読んでいただき本当ありがとうございます。良かったら評価やコメント等していただければ、励みになります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?