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クイナをこよなく愛するマングース

時はバブルのまっただ中。都会では高級車や高級クラブ、ブランド品等が支配する中、本州の北の外れで密かに誕生した男

地球世紀19XX年人類史上ごくまれにいる男の物語である


前回のあらすじ

部隊の士気を高めるため司令官は秘策を考えそれを実行した!しかしあまりにもリスクがある事を知ってるベテランはそれを阻止しようとする。だが司令官は「責任は私がとる!」と言って強行し袋から中身を取り出すのであった…


第10話 司令官の過ち! 後編

「では、さっそく始めよう!」と言って司令官は袋から中身を取り出た。中から出てきたのは銀色に輝くイワシ!その数十匹!司令官はイワシを前にして、
「今からこれをここで焼いて食べようではないか!焼きたてだからきっと旨いはずだ!」といいながらイワシを網の上に置いていった。

彼はそのイワシの焼ける姿を見て、まだかまだかと思い目をキラキラさせていた。しかし悲劇は、刻一刻と彼らに迫っていた……

「さぁ、焼けたぞ!どんどん焼いて行くから、食べろ!」と言って司令官はイワシを次々と焼いていったい。

一回目の焼きが終わり二回目を焼いている頃異変が起きた。さすがに彼もその異変に気付き始めていたが気にする事なくイワシを食べていた。

しかしベテランは、これはさすがにヤバいと思い、いち早く窓を開けようとしていた。わずか八畳の部屋に換気設備はたったの一個!窓は2つしかない!みるみる煙りが充満してついに司令官は決断をを余儀なくされた。

「これはまずい!全ハッチ、オープン!このままでは近所から火事だと思われてしまう!扇風機を用意し、直ちに煙りの除去にあたれ!これは訓練ではない!早急に作業にあたれ!」と言ってコンロの火を消した。

全員があわただしく作業を開始する中、彼はイワシがよっぽど美味しかったのか食事を止めなかった。ほどなくして、煙り除去の作業が終わり、落ち着きを取り戻した食堂内は先ほどと比べて静まりかえっていた……

食事が終わり少し沈黙があった後、司令官は重い口を開いた。

「今回は私の事前調査なしの軽率な行動で皆を危険にさらしてしまった。申し訳ない。しかしこれは良い教訓にもなった!それに我が隊員がの団結力もより強固なものになったにちがいない!」と言った。

しかしベテランは口を挟むように

「気持ちは分かるけどこのような事態になるのは始めからわかっていたはずだ!もう少し考えてもらいたい!それに匂いが染み付いて取れないではないか!」と司令官に言った。

司令官は申し訳なさそうな表情をしてうつむいていた。しかし、彼はそんな事など気にも止めず満足感にひたり食事を終えるのであった。

司令官の秘策であったイワシをその場で焼いて食べるという行為により基地は壊滅寸前に追いやられた!しかし隊員の迅速な行動により危機は回避された!そして司令官は反省をした!


次回 第11話 破壊の危機! 前編

またしても彼の基地に新兵器が導入された!彼はこれでやっと文明に追い付いたと確信する!しかしその新兵器は彼に扱える代物ではなかった!一体彼と新兵器に何があったのか!

”君はその行く末を知る事になる“


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この物語は実話を元に脚色を加えて制作しております。多少表現等に誤解があるかもしれませんがご了承下さい。


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