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パーキンソン病を、深掘りちう✌️


アップデートよりアップグレード

自分をアップグレード中の柴田です!
さて、アップデートではなく、なぜアップグレードか!
この二つの言葉は、同じようですが。。。
同じではなくて。。。
PC業界の人は普通にわかるようですけど!

「アップデート」は基本は変えずに細かい更新や修正をおこなうこと
「アップグレード」は基本部分を含めて大きく変更すること

ということのようです。

ま、Windows10の中でアップデートするくらいなら

Windows11にアップグレードしたいです!!

いや、iosをアップグレードしたいっす!!


で、何をするか!

臨床経験を、重ねてふんぞり返っても。
なーんにも面白くないので。
かと言って、こんな風に勉強したら良いじゃんって職員や学生指導したりしてきたんだけど。
まぁ、やっぱり、自分で色々しっていく方が面白いよねっていう感じで、図々しく進んで行くのが大事です。

馬よりも牛になりたい🙆‍♂️
あ、この表現がわかる人は夏目漱石さん好きですね😎
夏目漱石さんの本も読み直すかー✌️

話が逸れ始めるといけないので。
学び直していきます。

何から、しよっかなーー
ってことで、大学病院で働いてて、脳神経内科の患者さんで、よく担当する事が多い疾患であるパーキンソン病からにしよっと。


パーキンソン病を、確実に診断できる方法は確立していない!

大学病院で働いていると、パーキンソン病や他の神経難病についての精密検査(精査)にこられる方が多いです。そして、パーキンソン病でも同様で、様々な検査が行うためにこられます。

これまで、パーキンソン病についての診断基準は色々と提案されているようですが、最も使われてきている方法はイギリスのブレインバンク診断基準というものらしいです。

ブレインバンク診断基準

ブレインバック診断基準では
・運動緩慢
 (動作がゆっくりになるって事)←これは絶対に必須

で、下の3つは少なくとも1つ必要
・筋強剛
・4-6Hzの静止時振戦
・姿勢保持障害


さらに、下の補助的な指示要素が満たされる事が必要
・症状に左右差がみられる事
・Lードパに良い反応がみられる

【参考文献】
【パーキンソン病診療ガイドライン2018 序章 パーキンソン病とは】


という事で、パーキンソン病の診断に至わけです。

ちなみに、パーキンソン病の診断にいたるまでに、候補に上がる疾患には進行性核上性麻痺、多発性多系統萎縮症、アルツハイマー病、アルツハイマー型病変、大脳基底核血管障害などがあります。

リハでは、確定診断にいたるまでは、これらの疾患の可能性も考慮しつつアプローチする必要があります。


ちょっと話がずれました。。。。。

で、この診断に関係する論文によると、臨床病理学的研究はほとんどなく、臨床診断の精度は80%だったようです。

【参考文献】
Hughes AJ, Daniel SE, Kilford L, Lees AJ. Accuracy of clinical diagnosis of idiopathic Parkinson's disease: a clinico-pathological study of 100 cases. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 1992 Mar;55(3):181-4. doi: 10.1136/jnnp.55.3.181. PMID: 1564476; PMCID: PMC1014720.



日本での診断基準


さらに、日本ではどうなのかというと。

【引用開始】
<診断基準>
以下の診断基準を満たすものを対象とする。(Probableは対象としない。)
1.パーキンソニズムがある。※1
2.脳CT又はMRIに特異的異常がない。※2
3.パーキンソニズムを起こす薬物・毒物への曝露がない。
4.抗パーキンソン病薬にてパーキンソニズムに改善がみられる。※3
以上4項目を満たした場合、パーキンソン病と診断する(Definite)。
なお、1、2、3は満たすが、薬物反応を未検討の症例は、パーキンソン病疑い症例(Probable)とする。
※1.パーキンソニズムの定義は、次のいずれかに該当する場合とする。
(1)典型的な左右差のある安静時振戦(4~6Hz)がある。
(2)歯車様強剛、動作緩慢、姿勢反射障害のうち2つ以上が存在する。

※2.脳CT又はMRIにおける特異的異常とは、多発脳梗塞、被殻萎縮、脳幹萎縮、著明な脳室拡大、著明な大脳萎縮など他の原因によるパーキンソニズムであることを明らかに示す所見の存在をいう。
※3薬物に対する反応はできるだけドパミン受容体刺激薬またはL-dopa 製剤により判定することが望ましい。
【引用終了】
【出典元】【難病情報センターホームページ(2021年03月現在)から引用】

となっていて、パーキンソン病の診断には、安静時振戦に重きを置いている。

ま、病態って事で考えると、パーキンソン病の初発症状で一番多いのが振戦なので、早めに見つける事ができて、保険制度も利用できる方が良いからなのかな。

そもそも、運動症状が出てくるタイミングってのは、だいぶ、パーキンソン病としては、結構、進行している状態ですし!


というわけで、今回は、ここまで!!


次は、近年は2015年にあらたな診断基準が提唱されて、世界中に広がっている物があるので、それをみようかな。

International Parkinson and Movement Disorder Society(MDS)から提唱されているMDS診断基準。


では!

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