接触系ファンサの話

どこの界隈にもあるかと思うんですけど、接触系のファンサとはいわゆる握手会とかです。
お笑いではチケ売りの文化が昔からあります。
数年前まではNGK前でされてました。今はマンゲキ5階のロビーですね。
芸人さんとは色んな方法で接触する方法がありますが(生々しい表現をわざわざしています)
私が初めて会ったのはスーパーマラドーナのお2人。その時、NGKで1日支配人っていうのがありました。友達に誘われて行ったのが最初でした。私は接触するのは興味はあるけど、そこまでこだわりは無かったと思います。
それが変わったのがチケ売り。NGK前で極ライブの前に芸人さんが売ってくれてました。
私があしげく通ったのはトットの多田ちゃんでした。彼から買うために、私は定時で必ず仕事を終えてタイムカードを押し、ダッシュで駅に向かい、電車の中もダッシュしたいのを抑え、多田ちゃんの元へ向かいました。
ダッシュして向かった上に、目の前に多田ちゃん。めっちゃハード。めっちゃタフ。
その時、私の脳の中では何が起こっているでしょうか。
そう、変な汁が出てます。その変な汁が出ると人はどうなりますか?
そう、とてつもない興奮と快感が駆け巡り、またこの刺激を受けたいと激しい口渇感を覚えるのです。
だから(だから?)私はライブがある日は「今日も多田ちゃんに会うんだ」という強い気持ちでなんばに向かっていました。
残業ができないので早めに起きて会社に行って、仕事をこなして、終わったら夜遅くまでライブ。
大して寝てないし、上司に呼び止められるのも振り切って。会社では「こいつはお笑いの事しか考えてないから仕方ない」ぐらいに思われてたでしょう。
もうこれは依存症みたいなもので、辞めるにやめられないものでした。
多田ちゃんに会うと変な脳汁が出て気持ちいいからです。
しかし、引き際というのが訪れました。
トットが凄く人気が出て、チケ売りに出なくなったのです。
そして私はどうしたでしょう。
そう、(そう?)次の「チケ売り」推しを見つけて通いました。
次の人達は翔だったネオの誰か(主に石井ちゃんとヒガシ、現華山の2人)だったので、午後休を取ったりして通いました。
やはり、目の前に彼らがいると思ったら、脳汁がジャージャー
でも、こんなに脳汁がジャージャー出てたら、人間ってどうなりますか?
そう、しんどくなるんです。
だって、寝てないし、時々飲まず食わずでライブを何本も見るし。
マジでこれってジャンキーなのでは?
ちょっとやめようかなと思っても、次のライブの予定を見たら、ポチポチとチケットを押さえてしまう。
これは病気だわ。完全に。と頭のどこか片隅にありながら通い詰める。もはや、お笑いが好きなのか、芸人さんが好きなのか、芸人さんに会いたいだけなのか?(芸人さんに会えたというスリル感だけ味わいたいのか?)このままでいいのか?なんてモヤモヤしてました。
そんな矢先、コロナ禍に入り、劇場が全部閉まりました。
これは良かったのか、悪かったのか、私にはわからないんですけど、脳汁ジャージャーで常に頭脳が動いてた状態を休めるには良かったと思います。(クラウドファウンディングはしつこく追いかけましたけどねw)
そして、最近長いコロナ禍が終わり、またチケ売りが再開しました。
本当に久しぶりにチケ売りに並んだ時、例の脳汁が3年ぶりに出たのを感じました。
それと共に、なんだかまたあのジャンキー状態になったらどうしようという不安も浮かびました。
考え方は色々かと思うんですが、
これはかなり依存性が高いし、私みたいな人間には危険だなというのは今になって思います。
なんでもほどほどですね。
こんな話、何の参考になるかわからないですけど、
会えたらラッキーぐらいに思っといた方が気持ちが楽ということかな。
何より、ライブを見て楽しむことが、芸人さんが喜んでくれることだと思います。

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