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医療機関の事務系総合職の役割

こんにちは。ホワイトボックス(株)コンサルティング部の阿部です。

昨年はコロナ禍の救済的措置として、医療や介護従事者への慰労金支援や、感染拡大の防止に掛かる費用の補助などが行われました。この措置は、大小の規模にかかわらず、保険医療機関や指定介護事業所であれば、すべからく受けることができたものです。

 一方で、「申請をしてくれない…」といった声や、申請の仕方が複雑で分からない、といった声がニュースやSNSで流れていました。当時、書類の作成を一部支援した立場から言えば、内容は決して複雑ではなく、むしろここまで気を使った内容によく仕上げたものだと関心する出来だったという印象があります。


▽医療機関へ向けたワクチン接種促進のインセンティブ

そして今回、ワクチンの接種を促進するためのインセンティブを与える措置が都道府県でとられています。

例えば、こんな感じです ↓


 医師がいて、看護師がいて、薬剤師をはじめとしたプロフェッションナルが集まり、そこへ患者さんがいることで、医療機関の経営は成り立ってきました。しかし、診療報酬の改定水準が低くなるにつれ、医療機関の利益率は低下しています。定められた診療報酬のなかから、少しでも配分の高い算定要件を満たすよう対応していくことが求められています。


▽医療系事務員に求められる広範な役割

 自然災害が頻繁に起こっている近年では、BCP(事業継続計画)などの備えも重要性を増しているため、事務部門等の総合職領域が組織の一員として力を発揮することが重要になってきています。上記にあげたような、対行政マターについても組織として、企業として対応していかなければなりません。

 コロナの感染が再拡大していくなかで、感染予防において、医療従事者と一般の方との考え方の相違というものが明らかになっている印象を受けていますが、だからといって、コロナ後「医療は特別」という以前の位置に戻ってしまってはならないように思います。

 医療を真にこれからの成長産業として育てていくためにも、事務系総合職の役割の重要性が増していると感じています。

2021.08.31  阿部 勇司

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