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海と陸 個性が集うアセアン

こんにちは。アセアン進出支援協会の阿部です。前回の投稿では「アセアンって知ってる?!」ということで、アセアンという共同体を形成する国10カ国を紹介しました。

ところで、このアセアン。よーく見ると、「海側の国「と「陸をメインにする国」との2種類に大別できそうで、今回はそのことについて書いてみたいと思います。


アセアンを構成する国々

前回も書きましたがアセアン10カ国、みなさんはご存知ですか?

覚え方にもちょっとしたコツがあるかもしれません。私は、ベトナムを皮切りに反時計回りで覚えるようにしています。

スライド1

南シナ海に面しているベトナムからスタートして、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、フィリピン、インドネシアといった具合ですネ。

どうです? アイウエオ順も良いですけど、覚えやすいと思いませんか?


陸のアセアン

陸のアセアンは文字通り、主に”陸”(この場合「半島」と表現したほうが適切かもしれませんが)をメインに国土が形作られています。

”ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ”

この5カ国が陸のアセアンに分類できそうです。


海のアセアン

海のアセアンは、”国土が海に囲まれている国々”で、

”マレーシア、シンガポール、ブルネイ、フィリピン、インドネシア”

この5カ国を海のアセアンと分類してもよさそうです。


アセアンイラスト2


地政学的な視点からみるのも興味深い

地政学というものがあります。端的にいうと≪政治的な現象とそれが生じた地理的条件をとの関係を研究する学問≫のことをいいますが、日本と違って「国境が陸続き」だったり、あるいは日本と同様に「国の周囲を海で囲まれている」といった地理的な諸条件が、国の発展の要因にもなれば、障害にもなることがあります。

とくにアセアンは歴史上、欧米諸国の植民地とされてきた背景があり、また戦中は日本がアセアンの国々に侵攻するなど、常に周辺国の圧力にさらされてきました。

アセアンという共同体ができた歴史的な背景も興味深いものがあります。このことは、また次回以降のnoteで取り上げたいと思いますが、”国は人から成る”ということを前提にすれば、国の周囲の環境というのは、政治的にも経済的にも、とても大切な要素であることが推察できそうですネ。


歴史上先に発展したのは海のアセアン

海は様々な恩恵を私たちに与えてくれています。その昔、まだ人の移動を人力や馬に頼っていたときも、すでに『船』は存在していました。古来より、人々は船を使って諸外国と交易をしてきた歴史があります。その先達は、日本で言えば遣隋使が例にあげられるでしょうか。

しかし現代と違い、古来の船を動かす動力は「風」と「人」であり、一度に移動できる距離はいまの比ではありません。

点と点の移動に際し、拠点となる港が求められ、拠点となった港は交易のハブ(軸)として様々はモノや人が行き交うことで、沢山のおカネが流通し栄えました。

その際たる例は、シンガポールです。15世紀にヨーロッパからはじまった大航海時代。ポルトガルやスペインはアフリカ大陸を経由して、中国をはじめとしたアジアとの交易をすすめました。この航路の途中にはマラッカ海峡があり、シンガポールは古来より貿易のハブとして発展を遂げたのです。

そして現代でも、シンガポールのチャンギ国際空港は世界有数のハブ空港として多くの国際路線の発着地となっており、シンガポールは国際的な都市として栄えています。

チャンギ国際空港


旅はつづく

僕はまだアセアンの国すべてを廻ったことはありませんが、協会の発足時にアセアンの歴史や文化、経済のことなどを少し勉強し、また幸いにも実際にいくつかのアセアンの国々を訪れる機会をもらいました。

次回は実際に訪れた国の一つ、フィリピンについて書いてみたいと思います。





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