超ざっくりとラオスのこと書いてみました
こんにちは。アセアン進出支援協会の阿部です。皆さん、ラオスという国、知ってますか? 日本からの直行便はないため、あまりラオスのことを知らない方も多いかもしれません。今回は、アセアンで2番目に小さい国、ラオスについて、超ざっくりとご紹介したいと思います。
ラオスってどんな国?
ラオスは、中国-ベトナム-タイ-ミャンマーに囲まれている、国土面積約24万㎢の小さな国です。だいたい、日本の本州と同じくらいの面積といったイメージでしょうか。
アセアンの国々は基本、どこかで海と面しているのですが、このラオスだけが海を持たない内陸国ですが、インドシナ半島を縦断して流れる「メコン川」と、全長約1,100kmに及ぶ山脈がある、緑豊かな国です。
↓ 機内からみえるメコン川です
ラオスでは、こうした豊富な自然に関連した水資源を活用した水力発電が盛んで、発電量の8~9割を隣国のベトナムやタイに輸出している他、鉱物資源が豊富なので、電力と鉱物資源の輸出がラオスの経済をけん引しています。
ラオスの街並み
2015年、はじめてラオスを訪れました。ラオスの首都はビエンチャンというのですが、まだこの時は大きな建物も少なく、空港も日本の地方空港のような感じでした。
街並みはとても落ち着いていて、東南アジアでよくみられるような渋滞とはまだ無縁。ただ、それは経済が他のアセアンの国と比べても遅れているという事情もあります。
↑ メコン川沿いの広場で夜市が開かれていました
観光業も盛ん
冒頭で、水力発電や鉱物資源がラオスの経済をけん引していると書きましたが、ラオスの魅力は豊かな自然と歴史遺産にあり、実はヨーロッパの人たちからはメジャーな観光地として知られています。私たちが訪れた際にも、白人のバックパッカーの人たちを多く見かけました。
経済成長はまだこれからです
その国の豊かさを図る指標の一つに、1人当たりGDPというものがあります。その国のGDPの総額を人口で割ることで計算され、日本はだいたい40,256ドルで世界では25位(2019年)。一方のラオスは2,661ドルで139位となっています。
アセアンは10カ国が集まる共同体で、毎年首脳クラスが集まる会議が行われていますが、開催国は議長国を10カ国の持ち回りで決定し行われています。私たちが訪れた2015年の翌年の2016年は、ラオスが議長国を務めることが決定していたので、首都のビエンチャンではあちこちで工事が進んでいました。
いろいろあるけど個人的には一番好きかも
ラオスは社会主義の国です。第2次大戦後もしばらく内戦が続き、ロシアを最大の支援国としていたという背景があります。また、中国と陸続きであることもあり、中国の支援が随分と入っているため、政治的には中国寄りの国として知られています。
ただ、先ほども書いたように仏教がベースにあり、人々の仏教に対する信仰は非常に厚いものがあります。そのため、夜になるとどこからともなく、読経の声がスピーカーを通して聞こえてきて、それがほどよい暗がりの街並みとマッチして、非常に落ち着いた雰囲気があったことを今も鮮明に覚えています。
旅行に行くなら、ラオスが良いなぁ...