市場原理主義者の問題点

新自由主義者は、市場原理主義者である場合が多い。なので、題名を迷ったけれど、市場原理主義者の問題点とした。市場原理主義者は、とかく、市場原理に任せれば、物事は、合理的に解決できると考えている。しかし、市場そのものが、多くのセーフティーネットによって保護されている現実がある。市場を崩壊させないように、様々なルールがあるということである。にもかかわらず、ルールがないように、市場原理に任せればよいと考える、新自由主義者が多い。これからいいたいのは、労働法制にかんして、新自由主義者の言ってることは、矛盾するということである。

 今、日本は、デフレで、かつ、人手不足という状況に陥っている。市場原理にのっとれば、インフレにして、人手不足解消にならないと、市場原理にのっとった解決にはいたらない。にもかかわらず、インフレにもしない、人手不足の解消もしない。いいかえれば、最低賃金の底上げをほとんどしない、人手不足解消のための労働環境改善もほとんどしない。これは、市場原理に反する行為なのである。つまり、市場原理に矛盾するのである。

この矛盾を解決せずに、移民をうけいれて、彼らを奴隷労働のようにこきつかう。このことによって、賃金は下方への圧力がかかってしまうのである。

しかしこの矛盾を解決するために、移民労働者と底辺労働者と団結したら解決すると思うのは、甘すぎる考えである。移民労働者の本質規定は、あくまでも、奴隷労働なのだから、賃金の下方修正への道しかたどれない。

では、どうすればいいのかというと、最初の話に戻ってしまうけれど、最低賃金の全国的な上昇を目指すこと。労働環境を整えること、この2点に集約されるのではないか。

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