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禅とは何ぞや?!私がどうしても会いたかった二人の僧侶さまのこと


YouTubeで紹介されていたある本をきっかけに、その著者だった僧侶の方に会ってみたくなり、私はその方の原始仏教講座に通うことにした。

ちょうどコロナ禍突入の時期。

ウイルスに滅法弱い私は、なんだか嫌な予感がしていた。

自分の心を守る為にも、その頃の私は、何か精神的な支柱を欲していたのかもしれない。

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原始仏教、「禅の教え」を学ぶものだ。

期間は1年。

この講座は私にとって、
怒りと妄想が作り上げる不機嫌の正体や、
人はなぜ物事を過剰に複雑化したがるのかについて、考えるキッカケとなる。

結論、
原始仏教であるお釈迦さまの教えは、決して神様にお祈りしたり、仏にすがったりするものではないということ。

そして、
今まで思っていた宗教という領域よりは、むしろそれは心理学や哲学に思えた。


しかし、今に至っても私には「お釈迦さまの教えとは?!」というほどの高尚な考察が語れるはずもなく。

それでも、嫌な予感を的中させて、周りの誰よりも早く病に伏していた時も、この講座に通っていたお陰でどこか達観していられたと感じている。

(日本の中心辺りの県で、この流行病に罹った方が、周りからの批難に耐えられず、自死された、とニュースが報じた頃だった)


このお話はhibiyaの公式サイトのブログ『ガイドブックジャーニー』を加筆、編集したものです。
人生を整えていく為のカケラ…
エンディングノートにある様々な項目に向き合うとき、考えるヒントになるようなことを、エンディングノート認定講師のレナ蔵が独自の目線と思考で深堀りしていく記録です。

日々家~hibiya~



原始仏教講座の師、草薙龍瞬さんとのお話


インド仏教界の最高指導者、佐々井秀嶺さんの下で得度出家された、宗派や伝統に属さない独立出家僧として活動されている、僧侶の草薙龍瞬さん。


この方がたまたま自分と同世代で同郷だったということで、私は勝手な親近感を抱いていた。

実際講座でお会いした草薙先生は、尼僧にも見えなくないお姿とお声が魅力的で、美しいシャンソンのようなお経を奏でる方だった。


私はミッション系の学校育ちなので、(キリスト教学の授業はほとんど寝ていたが)讃美歌を歌ってきた。

なので、お経は好きではないし、それまで聞いてきたお経には苦痛すら感じていた。

しかし、この方のお経を初めて聞いた時はセンセーショナル!!だった。

その衝撃を受け入れるまで、なぜか笑いが込み上げてきて、、、(感動がすぎると笑えてきたり、涙が出たり、人は不思議な生き物だ)

そしてすぐに、この時間が終わらないでほしい~と思った。

そのくらい魅力的で魅惑的なお経だった。また聴きたいな〜。


この講座で私が禅の教えを理解したか?と言われれば、当然ながらそんなに簡単にはいかず、だったのだけど、、、

この講座に参加したことで、私の仏教に関することへの「興味関心」 は増していったし、お経も人によって全然違うのだと知ることとなった。


余談・・・
この仏教講座の後には、いつも無料相談という個人的に先生とお話が出来る時間も設けられていた。
私は自分のプレゼントリストの中にある「甘いもの」を、先生に次々と差し入れしながら(若干推し活っぽいな)、お墓のことや戒名のこと、誰にも聞けなかったことをコソっと伺った。

その時のお話しは、今でも私の安心材料になっている。

有難い時間だった。



両足院、副住職の東凌さんとのお話


インスタグラムやアプリの「intrip_zen」に出会ったのも、この流れだった。

「intrip_zen」を運営されているのは、建仁寺塔頭「両足院」副住職の伊藤東凌さん。

毎朝、美しい風景写真とともに投稿される、生き方への学びのInstagramは、私のその日一日を照らしてくれる。

アプリでは東凌さんの押しつけがましくない、軽やかでかつ少しスポコンが注入された?お声のメッセージを毎日聴くことが出来る。

このアプリのお陰で、瞑想習慣が自然と身についた。

息を吐けば、こころは自然と落ち着いていく。

(お腹の上に柔らかいもの、ぬいぐるみとかクッションとかを置いて、大きくゆっくり息をしながら、そのお腹の上のものが上下するのを眺める、、、それだけ!ぜひやってみて)




intrp_zen に今年の1/21 、こんな言葉があった。

「自分探し」から「自分づくり」へ

生き方は多様化していっている
自分と向き合い、悩む場面も多いのではないだろうか?
そんな時、胸に留めておいてほしい言葉がある

Life isn’t about finding yourself. Life is about creating yourself.

1925年ノーベル文学賞を受賞した、アイルランド出身の劇作家

ジョージ・バーナード・ショーの言葉。

intrip_zenより


今あるものだけではなく、まだ見ぬ未来の自分をどうつくる?

自分をいち早く知り、その特性を生かしたうえで、どのように育てていくか。

分かりやすく自分のことを提示できることが、健やかな人間関係や、やりがいのある仕事の構築にも繋がるのだと、感じるようにもなった。

今年小満の頃、東凌さんと会ってお話しをする機会をいただいた。

両足院の雨で濡れるお庭を眺めながら、私は今と未来をつなぐ優しい虹を見つけたような気持ちになった。

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先日hibiyaのワークショップ「Me活piece」ではエンディングノートの余命告知や終末期医療のページにみんなで向き合った。


そこで慌てふためき、自分の最期が受け入れられない自分なのか、

その場にあっても、周囲への優しさや遺された時間を大切に出来る自分なのか、、、

いざとなった時のことは、もちろん誰にも分からない。

それでも、まだ見ぬ未来の自分をどう作るか? は、これからのワタシ次第なのではないだろうか? と 思っている。



ちょっとまた余談・・・

伊藤東凌さんは、昨年2023年 News week(ニューズウィーク日本版)で、世界が尊敬する日本人100人に選出されている。

この時の100人には野球の大谷翔平さんもいれば、音楽家の坂本龍一さんもいる。そうそうたるメンバーだ。

そして、、、
その中にアニメSPY×FAMILYのアーニャがいた!
私を幸せにしてくれるアーニャというキャラクター。

この並び!News weekの選考のセンスの良さよ(笑)

Newsweek日本版




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※伊藤東凌さん

京都「両足院」の副住職。
Facebook本社での禅のセミナーの開催、フランス、ドイツ、デンマーク、トルコなどでの禅指導。
アートの企画、インスタグラムやアプリの運営等、活動範囲は世界に広がる。

お薦め著書  東凌さんの"月曜瞑想"


瞑想の仕方をこんなに分かりやすく解説されている本を他に私は知らない。
心のゴミ捨てに、瞑想は効果絶大と実感😄





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※草薙龍瞬さん 

中学中退後、単身東京へ。高校へは通わず大検を経て東京大学法学部卒業。ミャンマー国立国際上座仏教宣教大学修了。興道の里代表。

お薦め著書 草薙先生の三冊

①私が原始仏教講座に通うきっかけになった「反応しない練習」

②家族に悩む人への一押し「大丈夫、あのブッダも家族に悩んだ」

③草薙先生のせつない過去が書かれた「心の出家 ~かわらぬ日常をもっとラクに生きたいあなたへ~」


今、少し辛いな と思う方のこころに、どの本もしっかり届いてくれます😌
生きやすくなる道はあると思う


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