なんでも自分でやってみる
「松本さん、こんなこと頼めますか?」と問われた際、大抵「いいですよ。やります。」という回答をします。今回はそんなお話しです。
基本返事は「Yes」
誰かから相談事をされる、講演の依頼を受ける、出演依頼や企画依頼なども含め、毎日の様に連絡をいただきますが、倫理に反するもの以外は大抵「良いですよ。やります」で返事します。
なぜ、Yesと返事を返せるのか?と疑問に思う人も多いかもしれませんが、私の場合、「自分で全てやる事が前提」で返事をしています。
当然ですが、他に色々な関係者がいて、その人たちとの協働を行うこともあります。
作業分担なども行う方がより大きなプロジェクトも進められるでしょうし、逆に自分の範疇外でないことはお断りする方が良いケースもあるでしょう。
ただ、自分の場合は「とりあえず、なんでも自分でやってみる」を基本に回答をしています。
受けたあとに関係者に任せられる部分はお願いすることもあります。
ただ、どのようなことでも最後には「自分でなんとかする。」というつもりで受けています。
エバンジェリストという職業
エバンジェリストという肩書きで仕事を始めてもうすでに5年経ちました。
同じようなことを職種としてこなしてきた年数も含めると20年ほど経っています。
このエバンジェリストという肩書きをある人は「講演会で話す人」、または「話の上手い人」という認識を持たれています。
確かに、話をすること自体がうまくないと相手には伝わりませんし、当然最低限の能力として持っておくものだと感じています。
ただ、それだけで成り立たないのがエバンジェリストです。
資料を元に話をします。その資料を作成するのも自分です。
資料を準備するためには、背景の物事を知らなければなりません。その収集も自分です。
登壇する際、配信や機材の仕組みを知っている必要があります。それらを構成〜運用のノウハウも自分で得ます。
企画や集客などのノウハウも持っていなければならないため、それらのノウハウも自分で持ちます。
それこそ、配信系のイベントであれば、初期の企画から配信関連の機材や構成、当日の進行、そして自分のセッションの資料作成、当日の講演、全てを自分でできるレベルにならなければ「気軽に受ける」とは言えません。
ですから例え事務局が居なくても、全て自分でなんとかできるだけのノウハウ、機材、そして喋り含めできるように普段から準備をしています。
そこまでやる必要があるのか?
正直いうと、「エバンジェリスト」ってそこまでやる必要があるのか?と思われる人も多いでしょう。でも、一方でそこまでやっているエバンジェリストがいる事もまた事実です。表現者という意味では「自分で全ての表現をやり遂げる」ことで相手に伝える環境全てを理解し、最大限の表現を行い、相手を動かすことができる。そう考え普段から行動をしています。
ステージ上で喋る姿を見て「自分もやってみたい」とおっしゃる方も居られますが、私自身は全てのことに精通していて、その上で「相手に話す」ことをしているからこそ、エバンジェリストが名乗れると思っています。
プロ意識。とは少し違うのかも知れませんが、誰かに頼ると行けない世界があって、その辺りを追求するからこそ人を動かせるのではないかと思っています。
自分の行動を支える「実例」
自分のこの行動を支える実例となる人がいます。
2018年に対談をさせて頂いた「池上彰」さんがその人です。
池上彰さんは、ジャーナリストの枠を超え、テレビで冠番組をもち、本などの出版も多くこなされています。でも、原点であるジャーナリストは常に続けられています。
対談をさせて頂いた際、調整の間に入って頂いていた講師派遣会社の社長さんにお伺いしたのですが、基本池上彰さんはあれだけの仕事を熟されているにも関わらず、全て自分で決め、自分で処理をされています。
つまり「アシスタント」や「秘書」がいないのです。
大学の講師をされ、海外取材をされ、冠番組をもち、本を書かれて・・・でも、全て自分で行っているのです。
対談をさせて頂いた後にも感じたのは「あ、今の対談は池上さんにとって取材だったのだな」というものです。終わった後も大学の授業があるから、とそのまま単身移動されていきました。
自分で決め、自分で進め、自分で対応をしているからこそ「説得力のある言葉」が出てくるのだな。と改めて感じた瞬間でした。
なんでも自分でやってみないと池上さんの言葉は出ないですし、聴衆は納得しない。
「ジャーナリスト」と「エバンジェリスト」と肩書きは違いますが、私の目指す姿は池上彰さんのような「全てを自分がこなすことで人を動かせるような話者」になることです。
枠を決めない
私自身、あまり枠を決めていません。こういう作業や業務はエバンジェリストのやることではない。と決めつけた時点で知る機会も、体験する機会も全て失われてしまいます。
何事もやってみる。楽しんでみる。身につけてみる。挑戦している。
そんな感覚で仕事をこなしていくと、今まで見えなかった景色が見えてくる。
そう思い、日々仕事?を進めています。
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