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無計画のススメ

最近、計画を立てて行動する。ということがやりにくい時代になって来ました。今回はそういうお話をします。

計画には時間がかかる

 「様々な行動をするためには計画をしっかり立案、慎重に進める必要がある。」なんてことがある意味王道な日本ですが、最近この考え方が足枷になるような時代になってきました。
 デジタル化が進み、何かをなし遂げる、何かの形を作ることが時間をかけずにできるようになりました。
 たとえば、3Dプリンターの登場で設計から造形までの間、早くても数日かかる様なことが数時間でできるようになりました。AIの登場で2日ほどかかっていて作業が半時間弱でできるようになりました。離れた相手に情報を送るのも数日から瞬時に変わり、時間の流れはますます早くなってきています。

 デジタル化の影響は、各消費者の意識も大きく変えることになりました。
 今までは、汎用的な物を手に入れ使う時代から、自分に合った物を手に入れ使う時代に変化、まさに「多様化時代」に突入しています。

 「時の流れが早く」「多様化した人たちのニーズ」を実現するためには、計画をしっかりと立て進める従来のやり方では「時間がかかりすぎる」といっても過言ではありません。

無計画に進めるために必要な「目的」の明確化

 ただ、では計画を立てずに無計画に進めると行き当たりばったりで結果的には何も進まないのではないか。というご意見もあるでしょう。
 そのような状況にならないために必要不可欠なのが「目的」の明確化です。
 この目的は漠然とした物ではなく、よりディティールの高いものが必要です。

 何をするか、最終的にどんなことになっていたいのか。
 この明確化ができなければ、無計画に進めることができません。
 ぼやっとした目的ではなく、絶対にブレない、明確な目的、しかも周囲と共有できるほどディティールのはっきりしたものが必要なのです。

無計画と行き当たりばったりは異なる

 つまり、行き当たりばったりと無計画は異なるのです。
 明確な目的もなく、無計画に進めれば、結果、何かができたとしても、意味のないものになりがちです。
 しかし、目的さえはっきりしていれば、その目的を達成するための一つの結果が出来上がります。この結果を積み重ねていき足りないところを補えば目的が達成できるのです。

 目的の明確化はそれだけ重要で、現在社会においては重要なものなのです。

 よく計画を立てても目的が達成できないことがあります。
 それは、この目的のディティールがはっきりしていないことや、目的そのものが曖昧なことが原因です。

 目標、目的をはっきりさせ、その上で手段を考える。
 手段を進めることを目的にしない。(置き換えない)
 手段を進める際には計画を立てずに、目的、目標を常に意識しながら進めてみる。

 時の流れが早く、多様化した現在においては、この進め方が 必要不可欠になってきています。

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